仮面ライダー(新)(全54話) / スカイライダー Kamen Rider (1979 TV series)

3ツ星

「きみこそ仮面ライダーだ！」

当時は私は8歳で、小学2年生だった。再放送やおもちゃで親しんでいた『仮面ライダー』シリーズの新作がはじまって、大いに興奮した。

スタート時は「仮面ライダー」だった。すなわち「新仮面ライダー」であり「帰ってきた仮面ライダー」であり、唯一無二、最高最強、決定版のライダーだった。第20話で先輩ライダーが登場すると、「スカイライダー」と呼ばれるようになる。なんだか妙な気分だった。あのときスカイライダーは、「仮面ライダーの１人」になってしまった。

なにもかもかっこよかった。ライダーのデザイン、色合い、変身ポーズ、ベルト、能力、スカイターボもいい。
スタート時はシリアスだったが、徐々にコミカル要素が増えていった。がんがんじいは好きになれなかった。セイリングジャンプも使われなくなって、色も変わって、残念な気持ちがあった。いっぽうで先輩ライダーの帰還はかっこよかった。

私はスカイライダーを成功した作品、中興の祖と思っていたが、実際は視聴率がふるわず、苦戦していたようだ。だから路線変更したわけだが、路線変更で消沈した子どももいたと思う。特撮のテコ入れはなかなか成功しない。

まぁ、当時の私は後番組の「スーパー１」に夢中になってしまうけどさ。