刑事コロンボ #44 攻撃命令 Columbo: How to Dial a Murder

1978年 海外ドラマ 2ツ星 倒叙 刑事・警察 推理

難事件ではない。

犯人の計画はずさんで、たやすく立証されてしまう。しかしそのことをコロンボが指摘したのは白眉。いつも難事件ってわけじゃない。
序盤は低姿勢だったコロンボが、クライマックスはビリヤードを突きながら犯人をあおる。その豹変ぶりと、それさえ罠だった構図がよかった。

まったく簡単な事件でした。あたしがとくに利口だったからじゃありません。ほんと言うとね、先生にはすこーし、がっかりしたんです。犯罪者としてはね、手がかりをたくさん残しすぎたんですね。動機に、それにチャンス。あなたほど学識ある方にしては、みみっちいウソで足を取られましたねぇ。惜しいこってす。

犯人は心理学者メイソン博士。感情的に不安定だが、公演では喝采を浴びる。プライベートでは映画グッズを収集している。いまいち人物像がつかめない。

同居する美女は、事件にまったく関係しなかった。博士を慕っているようだが、なにも知らない/見てないから、なにもできなかった。彼女がいることで、博士の妻への愛もゆらぐ。

もうちょいドラマが欲しかったかなぁ。

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