サイボーグ009 怪獣戦争 (劇場版第2作) Cyborg 009: Monster Wars

1967年 アニメ 3ツ星 サイボーグ スパイ 超能力 @石ノ森章太郎

「女の子は、女の子らしくしたほうがいいよ」

異変が起こるとギルモア博士が00サイボーグを招集する。基地とドルヒン号が完成。001は観念動力、観念移動を習得。009の加速装置はまだない。現代に伝わる「サイボーグ009」のイメージに近づいてきた。
前作同様、ストーリー展開は強引で、コメディタッチが強い。悲哀も描かれてはいるが、ギャップで頭がくらくらする。

行動を開始した途端に拾った記憶喪失の美少女ヘレナ。案の定、黒い幽霊団のスパイでサイボーグ0010だったわけだが、あまりにド直球で驚いた。当時の子どもたちはどう見ていたのだろう?
0010以降のサイボーグも登場するが、めちゃくちゃ雑な扱い。のちに番号や設定、役回りが見直される。急いで出したプロットを、ちゃんと練り込んだのだろうか?

あとはアクション、アクション、アクション。

ヘレナはぼくたちに教えてくれた。ブラック・ゴーストの正体を。やつらを倒すのは武器やチラ家ではない。それは、平和を愛する心なんだ。あのブラックゴーストを二度と蘇らせないためには、この地球の上から邪悪な人の心と見にくい欲望をなくさなければならないんだ!

21世紀にみると空虚だが、たぶん当時は可能な未来だったのだろう。

ページ先頭へ