ゴルゴ13 (主演:高倉健) Golgo 13

1973年 日本映画 3ツ星 主人公は殺し屋

和風ボンドっぽいもの。

きっちり基本を押さえたオープニングがうれしい。高倉健は高倉健で、ゴルゴ13には見えないけど、かっこいい。ゴルゴ13を日本人にしたらこんな感じ。むむむ?

舞台はテヘラン。外国人もいっぱい出てくるが、日本語をしゃべる(吹き替え)。山田康雄の声で脳が混乱する。洋画の世界に高倉健がまぎれこんだ感じ。

男が追い、女がかばう。捕縛され、拷問シーンもある。まさに和風ジェームズ・ボンド。

ストーリーは行きあたりばったり。銃の描写もいい加減。人が無意味に死んでいく。ゴルゴが騒がないから、悲壮感が漂う。
インコで本物を識別するところはゴルゴっぽいが、ここで決着がつかなかったのは驚き。

敵が逃げれば、ゴルゴは追う。ゴルゴは変装しない。偽名も使わない。検問も避けない。見つかれば逃げる。車が壊れれば歩く。ひたすら歩く。青い空。石の遺跡。追いつかれたら終わり。

賢くないが、決してあきらめない姿は恐ろしかった。
こいつはゴルゴ13だった。


「ゴルゴ13」
ページ先頭へ