アイム・ヒア / I'm Here (32分) I'm Here

2010年 外国映画 3ツ星 ロボット:自律型 恋愛

これが愛?

人間の頭にタワー型パソコンの乗っけたようなロボットが生活している世界。彼らは奴隷ではなく、自分の部屋があり、休息があり、私有財産があり、交遊があるようだ。しかし「ロボットは車に乗ってはいけない」と注意されたり、破壊されたロボットが無視されるなど、人権は認められてない。また新しい部品も製造されてないように見える。
主人公ロボットは女性型ロボットと知り合う。女性型ロボットはきわめて不注意で、よく体の部位を破損させる。主人公ロボットは彼女のことが気になる。

状況説明は乏しく、まったり時間が過ぎていく。いろんな可能性が頭をよぎるが、予想外の結末を迎える。いや、予想はできたが、それで終わりと思わなかった。

こうなるしかなかったとして、これでなにを伝えたかったのか?
主人公ロボットにも、彼女ロボットにも感情移入できないから、「それでいいの?」と思ってしまう。「I'm here」と張り紙は、どういう気持ちの発露だったのか?

監督・脚本をつとめたスパイク・ジョーンズは、『her』を作っていた。
よくわからなかったけど、たぶん、監督は人間を愛してないと思う。


スパイク・ジョーンズ
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