女殺油地獄 (監督:五社英雄) Onna koroshi abura no jigoku

1992年 日本映画 2ツ星 時代劇

よくわからない。

2022年に視聴。もともと人形浄瑠璃で、たびたび映画化・ドラマ化されてきたが、私は知らなかった。古い、昭和40年代の作品と思って見たから、知ってる役者さんたちが出演していることに驚いた。みんな若いな。まー、30年前は昔か。
題名は「おんなころし あぶらのじごく」と読む。セックスと殺人とグロテスクを感じる字面。人間は本能として、こうしたイメージに吸着される。

ストーリーはよくわからなかった。ミステリー仕立てだが、事件にも人間関係にも興味がわかない。堤真一のセリフを聞き取れず、心情をつかめない。粗野な魅力も感じない。なので樋口可南子はきれいだけど、破滅するとわかっているのに情欲に溺れる女のあわれみを感じなかった。「好きだから殺す」という心理も共感できず。うむむ。

本作は、原作から大幅に改変されているそうだ。原作ファンの評価は芳しくない。どこをどう変えたかわからないが、現代人の感性に合ってないのはよろしくないね。

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