対戦が楽しい。それゆえの限界。
人間だか人形だかわからないキャラクターを操作して、ひたすら高く積み重ねていくゲーム。起点となるのは、ステージ中央の杭に乗るヤギ。キャラクターはほぼパンツ一丁で、股間のものがブラブラしている。制限時間内に先手より高い位置でマウントできないと敗北。
ニコニコ動画の生放送で、あるユーザーが「返し」とか「慢心大車輪」とか、勝手に技に名前をつけたことで、妙技を競うゲームとなった。リスナーと思われる挑戦者がやってきて、いろいろ仕掛けてくるのだが、Skypeなどで音声が通じない状況だと、相手の意図がわからない。ダイナミックな動きは計算されたものか、偶然か? つまらないマウントは意図的なものか、ただの失敗か? 声なき駆け引きがおもしろかった。
しかしそれが弱点でもあって、対戦が成立しないとゲームは下火になっていく。ひとりで遊ぶ(練習する)のは、技を披露する「場」があればこそ。プレイヤー人口が減ると、斜陽はいかんともしがたい。
ゲームは無料でばらまいて、DLCで稼ぐモデルにすれば、長く売れたかもしれない。まぁ、商売は口で言うほど簡単じゃないけどさ。
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