シャーケンシュタイン (旧題:フランケンジョーズ) Sharkenstein

2016年 外国映画 2ツ星 動物パニック:サメ

サメ映画、新時代の幕開けか。

アサイラムの『シャークネード』ブームは去ったが、サメ映画は終わらなかった。マーク・ボロニア監督がやってきたからだ。『シャーケンシュタイン』はよくあるZ級サメ映画の1つだが、新時代の幕開けを感じた。サメ映画ファンは見ておくべきだろう。

第二次世界大戦中、ナチスが創造した生物兵器のサメが、現代の小さな港町に逃げ出した、という設定。フランケンシュタインの怪物をモチーフにしてるので、サメはツギハギだらけ。途中で手足が生えて、イグアナのようになる。イグアナに人々が襲われるシーンはシュールで、自分がなにを見てるかわからなくなる。

演技も演出もチープの極み。ツッコミどころ満載。低俗で、かったるくて、雑なんだけど、それなりに見ていられる。「視聴に耐えるレベル」とは言えないが、サメ映画の中ではマシなほう。

この監督はサメを出すことに躊躇がない。水も空間も必要としない。サメとして守るべき記号も無視できる。ここまで自由に描けるなら、今後に期待できるかもしれない。

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