アフターマス Aftermath

2017年 外国映画 2ツ星 実話に基づく 飛行機

シュワルツェネッガー主演の意味も、実在の事故をモチーフにする必要もなかったのでは?

 なにも知らずに鑑賞。シュワルツェネッガー主演だから、隠された陰謀があって、銃撃戦があると思っていたが、待てど暮らせど暴力なし。というか、ストーリーの向かう先が見えない。加害者と被害者遺族が出会って、どうなるのか? なにを見せたいのか?

 ドイツで起こった「ユーバーリンゲン空中衝突事故」(2002)をモチーフにした映画。「Aftermath」は余波、(戦争・災害などのあとの)状態、という意味らしい。
 なるほど、正義がどうのではなく、余波で悲劇が連鎖することを描きたかったのか。しかしシュワルツェネッガーみたいな人に感情移入するのは難しい。管制官もあわれに思うが、親近感はわかない。
 まぁ、そういう映画があってもいいが、シュワルツェネッガー主演で、実在の事故をモチーフにする必要があったのか? 余波の大きさを描きたいなら、むしろノイズであろう。

 事故現場の片付けでボランティアを採用するのは知らなかった。事故関係者が身内にいないか確認するが、厳密ではない。実際にそうなのか知らないが、そうなのかーと思った。

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