The Stanley Parable (PC) The Stanley Parable

2013年 ゲーム 4ツ星 密室 管理社会

自由意志はあるか?

あらすじ

 これはスタンリーという男の物語です。スタンリーは大きな建物の会社で、427という番号を与えられ、「モニターで指示されたキーを押す」という仕事に従事していました。
 ある日、モニターの指示が出なくなり、すべての同僚、人間が消えてしまいました。不安に駆られたスタンリーは、仕事場をあとにしました。

 ナレーションは「スタンリーは左のドアを開けた」と続ける。プレイヤーはそのとおりにしてもいいし、逆らってもいい。試しに逆らうと、「そうじゃない」と怒られる。ナレーションは正規ルートを進むよう、うながしたり、命じたり、説得したり、嘆願する。もちろん事前に録音された音声が、条件によって再生されているだけだが、生きた人間とヤリトリしているようで楽しい。いや、現実生活でこれほど話を無視できないから、「ゲームならではの経験」といえる。

 いくつかエンディングを見たら、あとは総当り。
 エンディングは30あまり。エンディングに至る道のりがおもしろいから、エンディングだけ見ても意味はない。構造は単純だが、建物が意外に大きく、ナレーションの言葉が多いため、やや疲れる。日本語吹き替えで、耳で聞きながら操作できれば、もっと快適だったかも。

 やりこむと大変だが、序盤の興奮はたまらない。おもしろいゲーム・・・これぞゲームでやるべき題材だと思う。

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