絶海9000m Perdidos

2017年 外国映画 2ツ星 動物パニック:サメ 密室

サメは出ない。

ポルトガル映画。どういうシチュエーションになるかは、予告編でわかっていた。40分くらいでそのとおりになって、以降、カメラは水面を上下する。疲れるし、息苦しい。旗をつかむ、携帯で助けを求める、船底を見る、水着でロープを作ると努力して、ふいに成功する。なにやら唐突で、試行錯誤の結果に見えない。

7人は最初から仲が悪く、海に落ちてから悪口雑言が飛び交った。まー、見ていて楽しいものじゃない。極限状況で本性が出たわけじゃなく、無理して仲良くふるまう必然性もなかった。「かわいそう」より「来なきゃよかったのに」と思ってしまう。
また7人を区別できない。だんだん暗くなっていくから、「だれかなんかやってる」「だれか文句言ってる」としか思えない。なので助かっても、よかったねと思えない。出来事を通じた成長や喪失もない。ドラマがない。

めちゃくちゃ退屈でもないが、いいところもない。そんな映画だった。

絶海9000m
※恐怖はあるけど出演はない。

パッケージには「人食いザメの恐怖」とあったが、サメは出なかった。「いるかも」と騒いだから、恐怖は恐怖なんだけど、インチキっぽい。
同じように騙される人もいるだろうから、サメ映画タグをつけておこう。

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