超時空要塞マクロスII LOVERS AGAIN (全6話) Super Dimensional Fortress Macross II: Lovers Again

1992年 アニメ 2ツ星 ロボット 地球外生命 恋愛 戦争 飛行機

駄目じゃないが、好きになれない。

2022年に視聴。マクロスシリーズでは黒歴史と言われているが、クオリティ、プロットは悪くない。興行的に成功し、『マクロス』をシリーズ化した功績は大きい。んが、キャラとドラマの甘ったるさは好きになれない。

クオリティは高い

まず映像クオリティが高い。美樹本晴彦のイラストがそのまま動いてる。まー、おっさんやジジイまで色気があるのは閉口だが、これも味わい。マッシブなバルキリーも新鮮。変形シーンを見せろ。
ゼントラーディが歌を兵器利用する。敵側の女性(兵器)と三角関係になる。主人公は非戦闘員。といったプロットも悪くはない。

あまりに身勝手

主人公ヒビキの身勝手さは目に余る。当時は「大人に反抗すること」が美化され、マスコミへの不信感も今ほど強くなかったが、それにしてもひどい。ヒビキが会社を辞職していないことを考慮すると、めまいを起こしそうになる。

ヒビキは「違法行為も危険行為も、結果を出せば正義」と思っているが、それは彼が否定する大人たち(会社、軍部)と同じ。機密をすべて明らかにして、みんなで話し合えばいいと言うが、話し合った結果、機密になっていたはず。民主主義で、文民統制が効いているのに、どうしろと言うのか。

そんなヒビキに、美少女2人が理由なく惚れる。
イシュタルは愛らしく、無垢で、拾ってくれた人物を、慕い、決して攻撃しない。セクサロイドを拾ったんじゃないの?
シルビーにとってヒビキは、もっとも嫌悪するタイプじゃなかったの? 気がつくと愛し合っていたけど、ハニートラップと思ってた。

ヒビキとシルビーは、キスする現場をイシュタルに目撃されるが、釈明したり、恥ずかしがることもない。ヒビキにとってイシュタルは、恋愛対象ではなかったのだ。イシュタルの無垢より、無垢を踏みにじるヒビキに戦慄したよ。
イシュタルは潔く身を引く。ヒビキは思い出ビデオをプレゼントして、円満解決。なんだかなー。

そういえば、「歌を兵器として使う」「自分たちの文化こそ最高」ってところも、敵(マルドゥーク軍)と同じ。イシュタルを洗脳したほうが勝ちって構図を、シュールに描いてほしかった。

マクロス, 超時空シリーズ
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メガゾーン23

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