デンデラ Dendera

2011年 日本映画 2ツ星 ファンタジー:童話

ヒグマとの死闘がすべて。

姥捨山伝説である。働けない老婆を山に捨てるのは、共同体に余力がないから。しかし老婆たちは雪山で生き残り、べつの村を築いていた。山が、じつは老婆でも生存可能な楽園だったわけじゃない。老婆は平均的な村人より強靭で、有能だったわけだ。

老婆たちのアイデンティティは、復讐だった。しかし復讐に成功したとして、それからどうするのか? 決して老婆を捨てない村を実現したいのか、溜飲を下げて終わりか? 老婆たちの意見も統合されてない。そもそも老婆たちも、動けない老婆は切り捨てている。正義や理念は、生き残ってからの話か。
さてどうなるか、と思ったが、ヒグマと戦って終わった。

え? なんなのコレ?

2021年、Gyaoで視聴。やたら豪華キャストだから、「B級だけど考えさせる映画かな?」と期待した私が馬鹿だった。

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