ダンボ (実写版) Dumbo

2019年 外国映画 2ツ星 主人公は動物 家族 @ディズニー

不気味だった。

 アニメ映画『ダンボ』(1941)の実写化。まー、昨今のCGは実写と見分けがつかないね。ダンボはフルCGだろうが、ダンボの母は? 蛇は? 猿は? 機関車は? サーカスのテントは実在するんだろうか? 『ライオン・キング』(2019)は背景さえCGだったから、目に映るものを信じられないよ。

 そしてダンボである。大きな瞳に、触手のような鼻、垂れ下がる耳、人間に対して凶器となりうる体躯と重量感は、「かわいい」と「不気味」が渾然一体となっていた。イラストのダンボでさえ、気を抜くと「不気味」に見えちゃうのだから、実写はなおさら。ぶっちゃけ、怖かった。

 ストーリーは感動の押し売りで、あんま考えても仕方ないんだが、ちょいちょい「それでいいの?」と引っかかる。ダンボとジャンボをインドの森に返すことが最善なのか? だとしても船に載せれば自動解決? ま、考えてもい仕方ないか。

 怪力自慢の黒人ロンゴが、多芸多才なのは笑えた。ダンボ救出のため、サーカス団員がそれぞれの能力を活かすのもよかった。あと「ピンクの象が見える」(Seeing pink elephants)のシーンはおかしい。酩酊してないなら、ダンボは狂ってる。

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