レプリカズ Replicas

2018年 外国映画 2ツ星 クローン ロボット:自律型 死体蘇生 記憶操作 電脳

ホラーのようなハッピーエンド。

ストーリー

 天才科学者が、事故で死んだ妻子をクローンと記憶移植によって蘇生させた。その研究成果を狙って、大企業エージェントが襲ってきた。主人公は「不老不死の方法」を伝授する代わりに見逃してもらった。
(おわり)

 クローン、記憶移植、記憶操作、自我の複製、ロボットへのマインドアップロード、不老不死の確立──。
 これほどSF要素をぶちこんで、なにひとつ掘り下げることなく終わった。家族は状況をすぐ理解し、受け入れ、記憶をいじったことへの反発もない。主人公もレプリカたちを変わらず愛し、技術がもたらす社会の混乱も無視してトンズラ。素材不足であきらめた次女ゾーイも復元成功。パーフェクト・ハッピーエンド。夢じゃないなら狂ってる。

 主人公は自分自身をロボットに移植して、置き去りにした。そういう展開にするなら、「研究のため家族を顧みない天才」という前フリが必要だろうに。不老不死を商売にした敵ボスも迷いがない。企業に追われることもない。いやはや。

 ここまで浅いSFに仕上げられたのは、1つの才能だろう。

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