ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女 Harassment Game Akitsu vs Katoku no Onna

2020年 日本ドラマ 3ツ星 ドラマ 社会人 社会派

そっからどうしたの?

『ハラスメントゲーム』(全9話)から2年後に制作されたスペシャルドラマ。北海道から呼び出された秋津は、副店長のパワハラで従業員が自殺未遂となった事件の火消しを担当する。脇田が社長になり、役員は一新されたが、この経営陣も駄目っぽい。なにより脇田がたよりない。困ったときの秋津たのみでいいのか? 秋津に報いることもせず、いいように使ってる。

そんな秋津に立ちはだかるのは、カトクの女・仲間由紀恵。権力を振りかざす女にみえるが、案の定、情に厚い人物だった。ふたりは協力して問題解決に向かうわけだが、元凶が「店長の不正と不倫」というリアルだけど些末な問題だったことで拍子抜け。これはこれで問題だけど・・・まぁ、あまり大きな問題でも困るけど・・・うーむ・・・こんなものか。

本作はミステリーではないため、「そうだったのか」という驚きはない。「どうする?」がテーマなんだけど、背任罪で決着。問題ある食品を扱った事実を公表したのか? 製造者はお咎めなし? 地域との信頼はどうなった? なにより秋津の待遇はこのまま? 経営陣に変化は? 肝心なところが省略されてしまった。

「仲間由紀恵が敵として出演する」という宣伝効果は大きかったが、そのせいで社内の問題がおざなりになった。ほんのり恋愛とか描いてる場合じゃない。高村真琴(広瀬アリス)と矢澤光太郎(古川雄輝)の関係とか、ちゃんと進めてほしかったね。

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