クアッドマン (16分) Quadman

2022年 特撮 2ツ星 ヒーロー 変身 怪獣 短編映画

哲学のない特撮。

2023年、Gyaoで視聴。第6回池袋みらい国際映画祭 入賞作品。
自主制作映画にしては、まぁ、上手に作れている。ヒーロー、怪獣の着ぐるみ、ミニチュア、ガジェットなどなど。オリジナリティを感じるデザインではないが、そのへんは問わない。演技も同じ。

気になるのは、主人公たちに正義や信念がないこと。怪獣への恐怖も憎悪もない。その場のノリで引き受け、クアッドマンの潜在力のみでやっつけた。戦闘終了後は数秒で日常生活に戻る。「ウルトラマンになってみた」だけの作品だった。

私は特撮番組を、教育コンテンツと思っている。子どもの心をキックして、大人にするもの。そうであってほしい。本作は子ども向けではなく、「子どもっぽい大人」向けだった。なので「ごっこ遊び」にしか見えない。

「To be continued」は次を作るためではなく、完結させるのが面倒だったからに思える。まぁ、やりたいことはやったから、もう十分か。

特撮番組は大好きなので、厳しい見方になってしまう。

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