第05夜:最後の1本 dream05
2006年 夢日記夜、布団で寝ていると、足がツった。
強烈だった。ビキビキと足の健が引きつる。しかも4本ある足のうち、3本までツってしまった。痛くて、とても寝ていられない。
悶え苦しんでいると、足元に誰かが立っていた。うちの妻だった。真っ白なネグリジェを着て、手になにかを持っている。それは……生首だった。
「殺しちゃったの……」
私が浮気していると思って、その相手を殺してしまったらしい。
(ちょ、ちょっと待ってくれ!
殺すなら、ちゃんと計画的に殺そうよ。
い、いや、それ以前に、その生首は誰よ?)
金髪の白人女性だった。もちろん、面識はない。妻は生首を持ったまま、ぼんやりつぶやいた。
「あたし、警察に行くね」
おかしい。なんかヘンだよ。なにゆえ妻は、見知らぬ外国人女性を殺しちゃったのか? そもそも、どうやって首を切断したのか?
これは仕組まれた罠かもしれない。
だけど、自供する犯人がいる状態で、警察はきちんと捜査してくれるだろうか? いや、それは期待できない。ならば私が、妻の無実を証明するしかない。
謎を解くキーワードは3つ。
「秋葉原」、「ファラオの呪い」、そして「晩餐会」。
なにかが見えそうなんだけど、足の痛みがひどくて、考えがまとまらない。こんな緊急事態に、足がツって動けないとは情けない。最後の1本じゃ、立つこともままならない。
だから、ちょっと待ってくれ。
もうちょっとで痛みがひきそうだから、待ってくれ……。
◎
……という夢を見た。
実際に足はツっていたらしく、とっても痛かった。
痛いのに、むりやり寝ていたので、変な夢を見てしまったらしい。いやーな汗をかいていた。