【ゆっくり文庫】芥川龍之介「鼻」 The Nose (1916) by Akutagawa Ryunosuke
2013年 ゆっくり文庫 ドラマ 日本文学 芥川龍之介
001 これさえなければ──
禅智内供は徳の高い僧侶。大きな鼻ばかり注目され、自尊心を傷つけられていた。内供は鼻を小さくする方法をあれこれ試した。
原作について

芥川龍之介
(1892-1927)
本を読んだとき、気になった点は2つ。
人々はなぜ鼻が短くなった(健常者になった)内供を嘲笑したのか?
内供は「障害を克服したことで不興を買った」と解釈したけど、それだけじゃないだろう。内供は、長い鼻を笑われても涼しい顔をしてきた。だから尊敬された。しかし鼻が不自然に小さくなったことで、だれもが内供が小細工を弄したことに気づいた。内供はやっぱり鼻を気にしていた。それは、生活指導の先生がかつらをかぶっているようなもの。滑稽だし、インチキだし、さもしい。
2点目。鼻が元通りになったことで、人間関係も元通りになるだろうか?
内供は楽観的に考えているけど、無理だろうな。内供は自尊心が傷つくと思っていた。つまり本当の自分より低く評価されていると思っていたわけだ。しかし実際は逆で、高く評価されていたと思う。だから鼻が元に戻っても、失った尊敬は戻らない。
しかしそこまで書いちゃうと後味が悪い。朝、人々が起きてくる前に幕を下ろしたのは正解かもしれない。
動画について
初投稿だからシンプルを心がけたけど、やはり細かいところが気になる。アップロードしてから、ああすればよかった、こうすべきだったと悶え苦しんだ。動画制作は底なし沼だ。しかし公開した作品について悩んでも意味がない。次に進もう。動画制作は楽しいので、何本か作ってみたい。
それにつけても「ゆっくりMovieMaker」は素晴らしい。「AviUtl」も高機能だし、きつねさんの作ったキャラ素材も充実している。無料でここまで作れるとは思わなかった。
※最初はMinecraftで作ろうと思っていた
当たり前だが、内供のように鼻の長いキャラクターはいない。なので自作しようと思ったが、ものすごく手間がかかるし、クオリティも低かった。なので、MinecraftのVillagerで代用した。使ってみると、なかなか悪くないアイデアだった。内供がしゃべっていることを示すため、キャラをバウンドさせた。これだけでも、しゃべっているような雰囲気になる。
無理だと思っても、ヤリクリで突破できる。これが楽しい。動画制作の醍醐味かもしれない。