【ゆっくり文庫】太宰治「葉桜と魔笛」 The Whistler (1939) by Dazai Osamu
2013年 ゆっくり文庫 ドラマ 日本文学
002 嫉妬と見栄──
姉は結婚もあきらめ、病弱な妹を世話した。妹の命がもうすぐ消えようというとき、手紙の束が見つかった。それは妹に宛てた恋文だった。妹は、なにも知らない少女じゃなかった。
原作について

太宰治
(1909-1948)
美しく、悲しく、そしてなんだか幸せになれる物語。原文が読みにくかったので、エッセンスを抜き出し、再構成した。妹の「見栄」があれば、姉の「嫉妬」もあったはず。あえて言及されていないだけで、こういう物語だったと思えてくる。
地の文(老婦人の語り)が多いと、ストーリーに没入できなくなることが判明。やはり動画は会話主体の方がいい。そこで原作にない医者を登場させたところ、テンポがよくなった。我ながらいいアイデア。
M.T.の手紙は原作そのままにした。やや冗長に感じるが、ここは変えられない。
姉妹が笑うシーンは、作った本人が泣けてしまった。なんでだろう。動画制作すると感情移入が止まらない。
動画制作について
15分51秒はものすごく長い。何度もチェックして、気が遠くなった。タイムラインの管理も大変。いくつかに分割して、AviUtlで合流させよう。ドラマや映画を撮る人はたいへんだ。どっかで見切りをつけないと、いつまでも作業してしまう。
※タイムライン管理が大変になった
出力容量は39.2MB。一般会員なので、ここが限界だ。これ以上長い話はアップロードできないし、それ以前に作れない。ひー。
(追記)40MB以内に出力する設定なので、16分が限界ということはなかった。よくわかってなかった。
本作は、老婦人が少女時代を思い出しているので、地の文(老婦人)の声はやや低く、字幕の縁を赤くして、セリフ(少女)と差別化した。文章のセリフは「」で明示できるけど、動画はそうじゃない。いろいろ工夫が必要だ。やってみてはじめて気づいた。
表情アイテムの使い方がわかった。笑ったり泣いたりすると、キャラクターがかわいくなる。しゃべっているキャラだけでなく、それを聞いているキャラにも表情の変化がある。細かく調教したけど、どのくらい気づいてもらえるんだろう? アニメーターさんの苦労がしのばれる。でも楽しい。
口笛の軍艦マーチで終わるラストもいい感じ。
楽しい。動画制作はすごく楽しい。