哲学

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ライトが点くかどうかに固執する脳

神経生物学的には、男女で脳にちがいはないそうだ。 厳密に言うと、女性の脳には月経を司る部位があって男性にはないし、重さも異なる。しかし知的能力に差はなく、男は数学に強く、女はながら行動が得意といった話に根拠はないそうだ。もちろん知的能力は均...
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なぜ老人たちはもどってきたか? / トワイライトゾーン「真夜中の遊戯」(KICK THE CAN)

最近、「真夜中の遊戯」(KICK THE CAN)の意味がわかったような気がする。 1983年に公開された映画『トワイライトゾーン/超次元の体験』の第2話のことだ。見てない人はたぶん見る機会もないだろうから、オチも含めて書いてしまおう。こん...
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メメント・モリの暗黒面

メメント・モリ(Memento mori)は、ラテン語で「死を想え」という意味の慣用句。 将軍や王様も、いつか必ず死ぬ。今日が絶頂でも、明日もそうとはかぎらない。それを忘れて浮かれていると、手痛いミスを犯す。そんなとき、古代ローマ人は「メメ...
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ソイレント・ネイティブを想像してみる

SF映画『ソイレント・グリーン』(1973)にこんなシーンがある。 資源が枯渇した未来。人々はソイレントという合成食品を食べて暮らしていた。天然食品は宝石のような貴重品で、一部の富豪しか口にできない。 ソーン刑事は、ふとしたことで牛肉、レタ...
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ソイレントは人類を救うか?

食糧問題を解決するかもしれない ソイレント(Soylent) という食品が製品化された。 ソイレントは、人間が生きるのに必要な栄養素を粉末にしたもので、水に溶かして飲む。肉や野菜といった従来の食事に比べ、生産、流通、保存、調理のコストがかか...
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死の受容プロセス for 当人以外

死の受容プロセスをご存知だろうか? ドイツの医師、エリザベス・キューブラー=ロスが、死にゆく患者との対話の中で発見し、『死ぬ瞬間』(1969)という本で発表された。この本は終末期医療のバイブルとされ、さまざまなところで引用されている。1. ...
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最後の食事は、いま!

マイミクが「最後の食事」についての日記を書いていた。 クローズアップ現代で終末期医療(ターミナルケア)の一環として最後に食べたいものを用意するサービスが紹介されたらしい。私は見逃してしまった。コメントしようとしたら、いろいろ思い出すことがあ...
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[TED] エリザベス・ギルバート “創造性をはぐくむには” / 引退を考える素人に贈りたいアイデア

ニコニコ動画で大人気を博したうp主が、ほどなく引退する傾向があることに気づいた。 もともと素人の動画作成や生放送だから、引退もクソもないんだけど、投稿をやめてしまったり、動画を消したり、コミュニティを閉鎖したり、自分にアクセスできる経路を狭...
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自殺を自死と言い換えて、苦しみを取り除けるのか

島根県は遺族の強い要望を受けて、「自殺」を「自死」に言い換えることにしたそうだ。 私はこうした言い換えが大嫌いだ。なにがイヤかって、「イヤだ」と言うと、「あなたは遺族の気持ちをわかっていない」とか「かわいそうと思わないのか?」と批判されるこ...
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アイドルとプロレスは同じものか

ふと、アイドルとプロレスは同根であると気がついた。 AKB48の某が丸坊主で謝罪したニュースが席巻してから、はや一ヶ月ちょい。人々の関心もすっかり薄れ、AKB48へのバッシングもやんだ。プロデューサーの秋元康氏が「万策尽き果てた」と降参コメ...
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意味がわかると怖い名言

誤解されやすい名言やことわざをまとめてみた。目には目を歯には歯を ──ハムラビ法典誤解:やられたことはやり返していい。復讐の肯定。真意:やられたこと以上の復讐をするな。復讐の上限規定。天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず ──福沢諭吉誤...
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[報道・教養] “つながり”はいつもバーチャル | [TED] エリック・ウィテカー「2000の歌声でつくるバーチャル合唱団」

TEDの、エリック・ウィテカー「バーチャル合唱団2000人の声」というプレゼンがおもしろかった。 TEDを知らない人は、まぁ、各自で調べてくれ。わずか14分35秒のプレゼンで、日本語字幕もつくから、時間があれば見てほしい。TED公式(日本)...
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恋愛における「一撃必殺」

喧嘩に不慣れな人は、手加減できず、やりすぎてしまうらしい。 「やりすぎ」とは、相手を殺したり、重篤な後遺症を残すような事態のこと。そうした結果もやむなしとする総力戦もあるが、現代社会ではごくまれだ。 喧嘩する以上、全力で戦うのは当たり前だ。...
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スポーツは法によって支配されるべきか

オリンピック柔道で、ビデオ判定で勝敗がひっくり返る珍事があった。 ロンドン五輪柔道男子66kg級準々決勝で、3審判は韓国選手に旗をあげたが、ジュリーからの指摘で判定がひっくり返り、海老沼に旗3本の逆転勝利となった。 ジュリーってなんだ? ジ...
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最近、かわいい子が増えたよね

「最近、かわいい子が増えたよね」 友人Aが唐突に切り出した。トリトメのない会話タイムだったから、唐突な切り出しは大いにけっこう。新たなテーマについて、私は所見を述べた。「そりゃ、そうだろう。 化粧品や美容テクニックは進化したし、情報共有も進...
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1万時間の幻想とサンク・コストの現実

コンプガチャの問題点を、子どもに説明するのは難しい。 いや、大人だって同じだ。人類の歴史がはじまって以来、詐欺まがいの商売が撲滅されないのは、人間の本能が確率計算(=理性)を拒むからだ。 いまフィーバーしてる反原発もそう。1人の死者も出ない...
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[報道・教養] 100分 de 名著 新渡戸稲造 『武士道』 / 素晴らしき日本の精神世界

録画しておいた100分 de 名著 新渡戸稲造 『武士道』 (全4回)を見た。 「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」の一節が有名な『葉隠』ではない。『Bushido: The Soul of Japan(武士道)』は、日本人の徳目を流麗な英...
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心の受け身を教えてくれ

受け身の話題が出たので、もう1つ。 現代社会は安全・快適だが、ケガする可能性がまったくないわけじゃない。ちょっとした段差につまずいたり、誰かとぶつかったり、あるいは誰かがぶつかってきたり……。ふつうに暮らしていても、思わぬところに危険はある...
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言論と科学と暴力と

BLOGOS AWARD 2011 授賞式の様子を見て、がっかりした。なにがどう、がっかりしたか、順を追って話そう。3月の福島原発の事故以降、私は原発関連のニュースをよく読むようになった。そんな中でも、武田邦彦氏の指摘は飛び抜けて目を引いた...
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それはいい命令、悪い命令?

九州電力のやらせメール問題を見ていて、『キカイダー』のことを思い出した。キカイダーは人造人間。善悪を判断するための「良心回路」が組み込まれている。しかし回路は不完全なため、キカイダーはいい命令と悪い命令の判断に迷いつづける。たとえばキカイダ...
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昔話、大好き

筑波大学の調査によると、最近の子どもは昔話を知らないそうだ。『桃太郎』が鬼退治のときに腰につけていたものは?(答え:きびだんご)『浦島太郎』はだれの背に乗って竜宮城へ行った?(答え:亀)不意に質問されると困惑するが、ちょっと時間があれば思い...
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昔話、大好き

筑波大学の調査によると、最近の子どもは昔話を知らないそうだ。『桃太郎』が鬼退治のときに腰につけていたものは?(答え:きびだんご)『浦島太郎』はだれの背に乗って竜宮城へ行った?(答え:亀)不意に質問されると困惑するが、ちょっと時間があれば思い...
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鈍感なカエル、敏感なカエル

むかし、同僚から「ゆでガエル」の話を聞いた。ゆでガエルカエルを熱湯に入れると、ただちに飛び跳ねて脱出するが、冷水からゆっくり温めていくと、温度変化を知覚できず、茹で上がって死んでしまう。この寓話は、ビジネス環境の変化に対応することの重要さ、...
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独り言の相手になってほしい

「間」を察知、会話弾ませる相づちロボット (読売新聞 - 12月16日 18:07)テレビ電話で通話する人の傍らで、うなずいたり、相づちを打ったりして、スムーズな会話を促すロボットを、京都府精華町の国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が開発...
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親父の軌跡

おふくろに頼まれ、親父のハードディスクから「ファミリーの記録」を探し出した。2007年4月に息を引き取るまで、親父は家族や自分のことを細かく記録していた。私や兄妹の誕生はもちろん、その成長記録、キャンプなどのイベント、引っ越し、友人との釣り...
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まだもう人生

もうはまだなり、まだはもうなり──投資の格言として知られている言葉だ。すなわち、もう底だと思ったら、まだ下がる。まだ下がるだろうと思ったら、もう底を過ぎていた。という意味だが、人生にも同じことが言える。もう待てないと思ったら、まだ早かった。...
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本当のことなんて言えない

実家に帰ったとき、高校時代の友人と夜通し語り合ったのさ。昔はよくこうしてファミレスで夜を明かしたっけ。ふたりともいいオトナなんだから、レベルの高い店に行けばいいのだが、あいにくレベルの高い店は知らないし、ファミレスの方が落ち着くんだよね。注...
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大工は自分の家を建てられるか?

さまざまな客のニーズに対応できる優秀な大工は、自分の家もうまく建てられるだろうか?これは1つの思考実験。専門知識のない客の意見に振り回されるより、自分の作りたいものを作る方が簡単そうに見えるが、そうでもない。自分で欲求し、自分で設計し、自分...
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健全な中年のエロス

N氏は40代を半ば過ぎているのに、なおスケベだ。若くてきれいな娘と話したり、パンチラや胸元を目撃したり、満員電車で接触したりすると、とても喜ぶ。あまつさえ、それを自慢する。うんざりした私はこう返す。「あのさ、路上でパンチラを見て、なにが楽し...
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N氏と犬のしつけ

N氏の家に遊びに行くと、毛むくじゃらが飛び込んできた。N氏の飼い犬で、仮にコエヌと呼ぼう。コエヌは室内犬。それはもう、かわいい子犬だった。尻尾をぶんぶん振って、足のまわりを駆けめぐる。手をさしのべると、頭をなでさせ、はぐはぐと甘噛みする。以...