山海堂と中華街 / 刀剣を求めて
2000年 神奈川県 中華「見てくださいよ。おれのエクスカリバーを!」
そう言って、黒侠が引き抜いたのは、巨大なブロードソードだった。もちろん刃は潰してある。模造刀というやつだ。ずっしりした重さ、鋼鉄の鈍い輝き...。猛烈に振り回したくなる。
「どこで手に入れたんだ?」
「鎌倉に山海堂という土産物屋があるんですよ」
「よし、そこに行ってみよう!」
...ということになった。
※見てくださいよ。おれのエクスカリバーを!
武器庫と化した土産物屋
当日の参加者は、私と彼女、黒侠に友人Aの4人になった。黒侠が運転する車に乗り込んで、鎌倉に到着したのは13時過ぎだった。
「うはぁ...」
山海堂の店内には、古今東西のさまざまな武器、防具が陳列されていた。実在の道具ばかりでなく、漫画や映画から再現されたものも多い。そんなアイテム類が、壁はもちろん、天井まで埋め尽くされている。
※山海堂:壁
※山海堂:ショーケース
店の隅には、ふつうのお土産もある。元々はふつうの土産屋さんだったが、訪れる外国人が模造刀ばかり買っていくことと、なによりも店長が"そーゆーもの"が大好きだったため、このような怪しい店になってしまったらしい。
※店長さん
触り放題!
うれしいことに、武器や防具はじゃんじゃん触らせてくれた。
「いいねぇ...この重さ、このライン。たまらんのぉ...」
私たちは夢中になって、武器や防具を試していった。
どのアイテムも無骨で重たい。ゲームの世界などでは、巨大な剣を軽々と振り回し、何種類ものアイテムを背負って歩いているけど、とんでもないね。こういう経験があると、ゲームや小説を読むときのイメージが豊かになるよ。
※その気になるぜ
いつかは欲しい日本刀
結局、黒侠はダガーを、友人Aは日本刀を買った。
しかし私は...決めきれなかった。だって、高いんだもん。
「もう少し稼げるようになったら、また来てやるぞ!」
そう誓う私であった。
※日本刀が欲しい
中華街はぜんぜん駄目だった
その後、私たち4人は横浜中華街を歩いた。
黒侠が、「北京ダックを食べたい」というので、喰わせてくれそうな店を探したのだが...店が多すぎる。
で、そのうち1軒に入って注文したんだけど、大したことなかった。
「中華街って、もっと美味しいかと思っていたのに...」
いささか残念だったが、買い食いした中華まんは美味しかったので、よしとしよう。
※がっかりな北京ダック
ともあれ今日も楽しい1日だった。
中華街には、また来てみたいね。