メディアージュ / 近未来な遊園地
2000年 東京都:都心部 遊園地「メディアージュに行ってみませんか?」
と、黒侠が電話してきた。
なんだかよくわからないが、そういう遊園地があるらしい。よし、行ってみよう。
ゆりかもめでお台場へ
──お台場を訪れるのは何年ぶりだろう。
目指すメディアージュは、アクアシティお台場の中にある。アクアシティお台場は、東京デックスの隣、フジテレビの手前にある。
このあたりの地理は、なかなか覚えられない。
※改装中の新橋駅ゆりかもめ線ホーム
※レインボーブリッジを越えて
ゲームセンターから進化した遊園地
メディアージュは、一風変わった遊園地だった。
「高度に発達した体感ゲームセンター」といった方が近いかもしれない。まず受付でカードを作る。メディアージュ専用のICカードで、これでゲームエントリーや支払いを済ませるらしい。なるほど未来的だ。施設内には、多種多様なゲームが置いてあった。どれも、ほかにはない珍しいものばかりだった。
音楽ゲーム(名称不明)
かわいいマスコットキャラを持ち歩いて、曲を作ったり、演奏して、自分のCDを作るという内容だ。いわゆる音ゲーの進化系である。私は音痴なので、ものすごく難しかった。なんだけど、あちこち歩きながら進めるゲームというのはおもしろかった。
※音楽ゲーム
ヴァーチャボーリング(名称不明)
実際に軽い球を投げて、モニター内のピンを倒すという内容。モニター内には、新宿やニューヨークのような市街地や、ヨセミテ公園といった場所が再現されており、この中を巨大な球が転がっていく。道路を跳ねたり、ビルにぶつかりながら転がっていく球は、しかしバスや電車に激突して、はじき飛ばされることがある。
そのシュールな映像がおもしろかった。
※ヴァーチャルボーリング
多人数同時対戦ゲーム(名称不明)
プレイヤーたちは4色の軍に分かれて、互いに殺し合う。死んだ兵士は、転送ポッドに戻され、再スタートになる。丘を越えて、壁に隠れて、攻撃をよけつつ、各軍の本拠地に攻め込んでゆく。敵陣中央にあるコアを破壊すれば勝利。
といっても、しばらくするとコアは復活してしまうので、戦争はつづいていく。
※多人数同時対戦ゲーム
実に不毛なゲームなのだが、おもしろかった。
端末は数十機もあるので、画面内はもう敵や味方でゴチャゴチャだった。プレイヤーがいないとコンピュータ制御になるらしい。兵士たちは統一デザインなので、どれが誰かはもちろん、生きている人間が操作しているのかどうかさえ判別できなかった。
黒侠と協力してコアを破壊したり、敵陣の転送ポッドに潜入して皆殺しにしたりと、やりたい放題だった。
◎
メディアージュは、近未来的なアミューズメントスポットだった。
想像していた以上に楽しめた。
これからは、こうした施設が増えていくのだろうか...?