パセラ新宿店 / 友人と徹カラ
2000年 東京都:新宿副都心 カラオケ「徹カラ」とは、「徹夜でカラオケすること」の略。
気の置けない友人たちと、ふだんは歌えない歌や、練習中の歌を、夜が明けるまで歌いつづけるというイベントだ。とてもハードなイベントである。
今夜は、久しぶりに徹カラをやってきた。ちなみに徹カラといえばハニートースト。毎回、これを食べてる。というか、これを見ると徹カラを思い出してしまうほどだ。
※徹カラといえばハニートースト
今夜の参加者は3人(私、A、E)。2人よりはマシだが、少人数の徹カラは厳しい。相手が歌っている最中に、次の歌を選ばなければならないからだ。とはいえ、仲のよい友人同士なら、相手の歌う歌もわかるし、つい合いの手も入れてしまう。すると曲が途切れてしまう。なのでつねに、2曲以上連続で入力しなければならない。とても忙しい。
徹カラで歌うのは、もっぱらアニメや特撮系だ。
こーゆー歌って、職場では歌いにくいし、うろ覚えで自信がなかったりする。徹カラにはちょうどいいわけだ。
ただ、それも度が過ぎるとついていけなくなる。
「な、なんだっけ? この歌?」と聞いて、番組名を教えられてもさっぱり。オリジナルを知らないのに、なんか調子がずれているような気もしたり。それでも、2番になるころにはリズムを覚えて、知らなくても歌ってしまったりする。
しまった。また歌が途切れる! 次! 次の次!
※似たような趣味でも、知らない歌が多い
アニメや特撮の歌は絶叫するところが多い。
夜が明けるころには、参加者は衰弱しきっている。声が枯れて、マイクなしには会話もできないほどだ。
「そろ...かぇるぁ?」
「そ...だっな、かはっ」
外に出ると、朝日がまぶしい。
誰もいない新宿をてくてく歩いて帰るわけだ。
◎
帰るまえには、ファーストフードなどでシラけた朝食をとる。腹が減っているわけでもないが、区切りをつける意味で食べるんだと思う。
※シラけた朝食がまたいい
こんな徹カラが、私は妙に好きだったりする。