JR京都駅 / 精神性の高い空間

2004年 京都府 #京都出張 ショッピング 夜景 建物:デパート 建物:新名所 建物:駅ビル
[WGS84] 34.985935, 135.758529 - Google Earthで開く(kml)

「わかりました。京都駅で待機します...」

取引先からの電話に私はそう答えた。
先方もいろいろ大変らしい。打ち合わせの開始は大幅に遅れることになった。まぁ、そのおかげで京都駅をゆっくり観光することができた。話には聞いていたけど、実際に見るのは初めてだった。

京都駅
※京都駅で待つことに

谷の建築

京都駅って、すごく大きいのね。
有名な建築家のデザインで、「谷の建築」というものらしい。よくわからないが、吹き抜けの高さ、空間の広さには圧倒されてしまうよ。
あとで知ったことだが、京都駅の敷地そのものは広くないらしい。そんな限られた面積をフル活用するために、「谷の建築」が考案されたようだ。建物の総面積を増やすのではなく、なにもない空間を広くとることで、広く感じられる設計になったというわけだ。なるほどね。

京都駅:谷の建築
※谷の建築

空中径路

階段を登って「空中径路」をわたる。
「空中」というくらいだから足下もガラス張りかと期待したが、そんなことはなかった。夜は照明が落とされているので、経路は暗かった。そんな闇の中、ぽつりぽつりとカップルが座り込んでいるんだけど、けっこう怖かった。

京都駅:空中径路
※空中径路をぶらぶらする

大階段

「空中径路」をたどって、伊勢丹側にでる。
眼下に広がっているのは、これまた有名な「大階段」だ。巨大なデパートを斜めに削り落としたような階段である。フロアガイドをみると、上の階にいくほどフロアが狭くなるのがわかる。「買い物途中の休憩や待ち合わせに最適」と紹介されているが、なるほど階段の全域にはカップルや家族連れの客が座り込んでいた。

京都駅:大階段
※大階段

そういえば、大階段にしても空中径路にしても、ホームレスがいない。破廉恥な行為におよぶカップルや、剣呑な空気を放つ若者たちもいない。新宿駅近辺に比べると大きな違いだ。
観光都市なので、行政がきっちり見張っているのだろうか、それとも京都市民のモラルが高いのだろうか。

2004年のクリスマスが近い
※2004年のクリスマスが近い

そんなことを考えてしまう建造物だった。

京都出張 (2泊3日)
計画
12/17
12/18
12/19