始祖・清水屋 / うどんじゃないぞ、うむどんだ
2005年 群馬県 #伊香保・榛名湖ツアー うどん伊香保温泉に行く途中、水沢に立ち寄った。
すごいところだった。うどん屋さんがずらーっと軒を連ねているのだ。道路の右も左も、前も後ろもうどん屋さんだった。
始祖・清水屋
ここのうどんは、『どっちの料理ショー』で特選素材に選ばれていた。尋常ならざる手間をかけた手打ちうどん。その味を確かめてみよう。メニューはうどんのみ。中もり(1,155円)と小もり(630円)を注文した。
※始祖・清水屋:店内
まず、その量の少なさに驚く。値段のわりに少なすぎる。そりゃ、どれほど苦労して作っているかはテレビで観たけどさ。いくらなんでも、というほど少ない。
※中もり
食べてみる。うまいッ!
なんと表現したらよいのか。これこそが、うどんのコシなんだろうね。くみくみとした食感。硬くはないが、食べ応えがある。ゴマだれとの相性もバッチリ。なるほど「うどん」ではなく「うむどん」だと言い張るだけはある。別格の美味しさでした。
他店との比較
伊香保温泉からの帰りにも、ふたたび立ち寄った。
「清水屋がうまいのはわかった。では、隣接するお店はどうなのだろう?」
"水沢うどん"として地域の名物になるくらいだから、ほかの店もそれなりのうまいはずだ。
で、清水屋よりも大きくて、立派そうな店に入ってみる。店名は伏せる。高い天井、立派な飾り付け。そして、お値段も立派だった。...で、食べてみたのだが。
「むむぅ...ちがうぅぅ」
昨日の清水屋のうどんとは格がちがう。コシがないよ~。悪くはないけど、値段に折り合わない。これじゃ駄目だ。こんなに差があるとは思わなかった。清水屋は本当に別格だった。看板にうそはなかったよ。
※四百有余年の伝統と歴史 水澤うむどんを守り続けた唯一軒の老舗 始祖・清水屋
それにつけても...高すぎる。うどんはもっと、ガブガブ食べたいね。こんなに高いと、喉の通りが悪くなる。ぞんざいな言い方をするなら、高くて美味しいのは当たり前なのだ。
とはいえ、今日はいい経験をさせてもらったと思う。高級うどんの最高峰は、清水屋に決まりだ。これでもう、ほかの店の高いうどんに悩まされることはないだろう。