伊香保温泉 / 石段街を歩いて

2005年 群馬県 #伊香保・榛名湖ツアー 温泉・銭湯
[WGS84] 36.497554, 138.916411 - Google Earthで開く(kml)

ホテルにチェックインした私たちは、伊香保温泉の中心部・石段街へと向かった。雪道の中、てくてく歩いて30分くらいかかった。思っていたより遠かったけど、雪道を歩くのは楽しかった。

──実際、いい季節に行けたと思う。
ザクザクと雪を踏む音、もうもうたる湯けむりと霧、そして白い息。
伊香保温泉は静かで、神秘的なところだった。
伊香保温泉
※空気がひんやり

伊香保神社

坂道を登っていったら、石段街の上部に着いてしまった。なので、そのまま頂上にある伊香保神社をお参りする。霞がかかっていて、荘厳な雰囲気だった。神社の建物や鳥居は、まだ作られて間もない感じがした。

伊香保神社
※伊香保神社

■伊香保神社
[住所] 群馬県北群馬郡伊香保町伊香保2
[歴史] 創建:平安

飲泉所

源泉へと登っていくと、飲泉所が出てきた。
伊香保の湯は、慢性アレルギー、肥満によいというので飲んでみたが、鉄分の味が強すぎてキツかった。無理して飲んじゃったけど、大丈夫なんだろうか? お湯ではなく、薬だと思わないと飲めないね。

飲泉所
※飲泉所

伊香保の湯は、湧き出たときは透明だが、空気に触れると茶褐色になるそうだ。そのせいで源泉下流の川辺は、茶褐色に染まっていた。

茶褐色に染まった川
※茶褐色に染まった川

石段街

その名のとおり、長い石段に沿って旅館や商店が軒を連ねるところ。
江戸時末期から400年の歴史をもつらしく、この石段の上をどれほどの人が往来したか、想像するだけでもわくわくしてくる。
石段の長さは300m、360段ある。これは下から登ってくるのは大変そうだ。

石段街
※石段街

小間口(小満口)

この石段は、単に人が往来するためのものではない。石段の地下には、各旅館へ分湯するための湯桶が通っている。その様子は、石段の途中にもうけられた小さなガラス張りの窓(小間口)から見ることができる。
外の世界は寒いけど、湯桶の中は熱いので、小間口のガラスは熱を帯びていた。のぞいてみると、けっこうな水量が流れ落ちている。水力発電もできそうな勢いだ。
まさしく、この温泉郷の動脈にあたるものだ。

けっこうな水量
※けっこうな水量

なんだか、街が生きてるって感じがするね。