榛名湖 / 氷上のわかさぎ釣り
2005年 群馬県 #伊香保・榛名湖ツアー スポーツ・釣り 湖 魚わかさぎ釣りをしたい気持ちにうそはない。それでも限度はある。
本気で釣果をねらうなら、夜明け前からスタンバイした方がいいらしい。わかさぎの食事時は早朝なので、それまでに釣り糸を垂らしておく必要があるからだ。
しかしそいつぁ、無理な話だぜ。寒すぎるよ。
てなわけで、ホテルで朝食をとり、太陽が昇ってから出発した。榛名湖に到着したのは午前8時。それでも寒いものは寒い。夜明け前から湖に出ていたら凍死してるよ。
※凍り付いた榛名湖
道具を借りて、いざ湖面へ
湖畔にある「ふじや食堂」で釣り具セットを借りる。借りたのは、釣り竿、仕掛け、餌、椅子になる箱、火鉢、漁業許可証、ノミ、穴あきおたま、マッチの1セット。これで3,800円。ノミといっても、1mほどある大きなものだ。ドリルの方が簡単らしいが、1,000円も高くなるのでやめた。
これらの道具を背負って、榛名湖に出る。
湖面は極寒の世界
「さっびぃぃぃぃぃーーーーーーっ!」
も、も、ものすごく寒い! 冷たい風がびゅーびゅー吹いてくる。湖面なので、風を遮るものがなにもないためだ。太陽が当たっている面は温かいけど、寒さの方が強い。耳がちぎれるぅ。
※風を遮るものがない
湖面には、けっこう大勢の人が釣りをしていた。
ツアーとおぼしき数十名の集団もいれば、ぽつんと独りでやってる人もいる。透明なダンゴムシのようなテントに入っている人もいる。なるほど、風が防げるわけだ。ちょっとうらやましい。
見る間に凍ってしまう湖面の穴
ノミで湖面に穴をあけるのも一苦労だった。氷は分厚く、硬かった。ガシガシと掘っていくと、ようやく穴があいたので釣り具を用意する。虫に針を差して、穴に落とそうとすると...もう表面が凍っている。そのくらい寒いのだ。
※湖面に穴を開ける
※穴があいた
そして3時間半が経過
めちゃめちゃ寒かった。鼻水が止まらないのよ。我が家にある最高の防寒装備だったのに、寒さを食い止められなかった。それで結局、1匹も釣れなかった。ただ、風に吹かれただけの210分だった。
撤収、そして堪能
12時ちょっと前。ふじや食堂に帰還。釣り具セットを返却して、昼食にする。当然、わかさぎフライとわかさぎ南蛮を注文した。
「まぁ、釣れないだろうとは思っていたけど、ほんとに釣れないとはね...」
手袋やマフラーなどを外していく。
それに...ただ待つことの難しさよ。寒さもつらいが、やることがないのもつらかった。私はどうも釣りは苦手らしい。ともかく「凍った湖面に釣り糸を垂らす」ことはできたのだ。これでよしとしよう。
...注文した料理が出てくる。
わかさぎフライは美味しかった。サクサクほこほこ。
「うーん。まいったなぁ。やっぱり釣りたかったなぁ...」
※わかさぎフライはうまかった
自分が釣った魚を料理する...悪くないイメージだったのに。
またいつか、挑戦しよう!