JR八高線 / 電線のいらない気動車

2005年 埼玉県 交通:鉄道
[WGS84] 35.994249, 139.283316 - Google Earthで開く(kml)

私は鉄道マニアではないが、興味をもったので記録しておく。
『都幾川ハイキング』に参加するため、私たちはJR八高線に乗った。

久しぶりに見た気動車

目的地である明覚駅のあたりは単線で、非電化区間だった。なので気動車(ディーゼル動力の車両)が走っていた。

JR八高線:キハ110系
※JR八高線:キハ110系

気動車(きどうしゃ)
熱機関を搭載して自走する鉄道車両のこと。電車に比べると走行性能・経済性でやや劣るものの、路線ごとの電化設備を必要としないため、運用面での柔軟性は高い。北海道や東北、山陰、四国などのローカル線で、その姿を確認できる。JR八高線もその1つ。
「キハ110系」はJR東日本標準の高性能気動車である。

車内の様子

乗車してまたビックリ。
車内には、整理券の発券機や精算機、料金案内板などがあった。まるでバスみたい。整理券はもう使っていないようだが、料金案内は機能していた。この車両が走る区間には無人駅があるので、鉄道の方に改札の機能をもたせていたのだろう。

整理券の発券機に、精算機
※整理券の発券機に、精算機

ドアには、開閉ボタンが付いていた。
JR仙石線でも同じようなボタンを見たが、あれは寒冷地ゆえの工夫だった。これは単に、エンジンとドアの開閉が連動していないためらしい。乗客がドアを開けて乗り、乗ったら閉める。エレベータよりも不便そうだった。

それと、ドア付近にはゴミ箱があった。
駅に設置するような、大きなゴミ箱だ。最近は、駅にもゴミ箱がないというのにね。

ゴミ箱もあるぞ
※ゴミ箱もあるぞ

けっこう速い!

車両が動きはじめた。先頭に行ってみる。単線のせいか、ものすごく速く感じる。こんなに飛ばして大丈夫なのかと不安になる反面、なんだかワクワクしてしまった。

今日はハイキングだったので、たくさんの乗客がいた。
しかし、ふだんはどうなのだろう?
ちらほらと見かけた垢抜けない学生服の少年少女たちは、毎日この車両を使っているのだろうか?
...1時間に1~2本しかないローカル線。

車内の様子
※車内の様子

私は、東京で暮らすことの素晴らしさ、煩わしさはよぅく知っている。
しかし地方で暮らすことには、どんな素晴らしさ、煩わしさがあるんだろう?

そんなことを考えながら、帰ってきた。