慈光寺 / 著莪(シャガ)の花の自生地を抜けて
2005年 埼玉県 花ウォーキングに併せて、草木の名前を覚えていくことにした。
恥ずかしながら、私はほんとに草木の名前を知らない。
ウォーキングの途中できれいな花、雄々しい樹を見ても、名前を呼べないのだ。なんとも悲しい気がしたので、ちょっとずつ覚えていくことにした。
というわけで、今回はシャガの花である。
※階段わきに広がる群生地
慈光寺の周囲はシャガの名所
案内チラシを見たとき、私はてっきりジャガ(イモ)の花だと思っていた。アホだった。
「Jaga」ではなく「Shaga」ね。
漢字では「著莪」「菁莪」「射干」と書く。
『都幾川ハイキング』で訪れた慈光寺山中(都幾山)は、シャガの花の群生地として有名らしい。
※著莪の花
不思議なカタチ
──木陰の緑の中に、咲き乱れる白い花。
よく見てみると、不思議なカタチをしている。花弁のさきは羽毛のようにちぢれ、紫と橙色の斑点が集まった模様を描いている。見た目は涼しげなのに、ふかふかした印象を与える。そんな花が、山中の至るところに咲いていた。きれいだった。
※作り物みたい
※刀のような葉
著莪(シャガ)
- アヤメ科アヤメ属の多年草。
- 別名:胡蝶花、胡蝶蘭。
- 薄暗い林の下などに群生する。
- 開花時期は、4月末から5月の初め。
- 花は1日もたない。朝開いて夕方にしぼむ。
- 俳句の季語は(なぜか)夏。
- 花言葉は「友人が多い」
「紫の斑(ふ)の仏めく 著莪の花」 ──高浜虚子(たかはまきょし)
珍しい花ではない。寺院の近隣に植えられることが多いそうだ。
しかしまぁ...気づいたことはなかった。
前にも述べたけど、脳にないものは見えないのだ。
※花は朝開いて夕方にしぼむ
今日までは、単に「白い花」だった。
今日からは、「著莪の花」と呼びたいね。