オイスターバーでNYを思い出そう
2005年 東京都:南部 牡蠣オイスターバーが、アトレ品川にできたらしい。
2001年の冬、私と妻はニューヨークに行った。新婚旅行である。そのとき、グランドセントラル駅にあるオイスターバーでクラムチャウダーを食べたのだが、これがめちゃくちゃウマかった。もう1度食べたいと思っていたけど、そう易々とニューヨークは行けなかった。
そのオイスターバーが向こうから来てくれたのだ。これはもう行くしかない。
似てるけど、ちがう東京店
開店当初は予約なしなら2時間待ち、予約するなら2ヶ月待ちと言われていたが、さいわい私たちは1時間で入れた。
※オイスターバーの看板
店内は、ニューヨークの本店によく似ていた。
といっても、本店はもっと暗いので、細かく比べられないけど。
※待ってるあいだに、ちょっと一杯やれる
──さて、なにを食べようか。
私たちは仙台で、牡蠣は生よりフライが好みだと悟っている。それに牡蠣のシーズンも終わり間際だ。なので、このようなメニューを注文した。
フライドオイスター(840円)
※牡蠣の唐揚げだよ
ニューヨークスタイルであり、ジャパニーズスタイルの「カキフライ」とは別物らしい。食べてみると、たしかにちがう。これは牡蠣の唐揚げだな。カキフライよりもクリスピーで、なんとなくスパイシーだ(わけわらん)。
ニューイングランドクラムチャウダー(735円)
4年ぶりに食べてみるが、うーん。なんかちがうような...。
味が濃いのに、あっさりした風味。もっと具だくさんで、食いでがあったような。これはこれで悪くないんだけど、あの感動がよみがえらない。
思い出が邪魔して、よくわからなくなってしまった。
オイスターロックフェラー(1,680円)
オランデーズソース(卵とバター)をかけてオーブン焼きしたもの。中には、クリームとほうれん草が入っている。ふんわりした食感はいいが、味がちょっと濃い。
牡蠣の身より、ほうれん草の方がウマかった。
オイスターシチュー:PANROASTS(1,365円)
チャウダーと一緒に注文したから、店員さんに変な目で見られた。
チャウダーとどう違うのかと思ったら、ぜんぜん違うものだった。いわゆる具のあるシチューではない。酸味があって、シチュー単体としてはキツイ感じ。だけど、パンはウマい。ちょっと焦げたパンとの相性はバッチリだ。でも、牡蠣の身はいまひとつ。
オイスターアンチョビバター(1,575円)
茹で牡蠣のようだ。アンチョビというから、しょっぱい味を想像していたが、ちがう。アンチョビ風味が弱いのだ。バターも無塩バターっぽい。
食べちゃってから、塩をかければよかったと気づいた。
うーん、ちょっと失敗。
※オイスター三昧
最後に、フライドオイスターをもう1皿注文した。2人で合計、7,455円也。
◎
総評:いささか物足りない。
本場の味かどうかはさておき、もうちょっと感動が欲しかった。今回は生牡蠣を食べていないので、かたよった意見かもしれないけどね。
お店の雰囲気はいい。混雑しているわりには、落ち着いて食事ができた。スタッフはもう少し教育した方がいいかも。
※店内の様子
発見はフライドオイスター。唐揚げ風味がウマかった。
それとシチュー。パンとの相性はおもしろかった。
このあたりは、家でも実験してみたい。
満腹した私たちはセントラルガーデンへと歩いていった。