品川セントラルガーデン / 再開発の先へ
2005年 東京都:南部 建物:新名所オイスターバーで食事をした私たちは、品川セントラルガーデンまで歩いた。
- 品川セントラルガーデン
- 品川駅再開発計画によって作られた広大な歩行者空間(幅約45m、長さ約400m、面積約200ha)。400mという長さは、かつてここが国鉄の車両基地だったことに起因している。
敷地内にはビル風を緩和するため、約290本の高木が植樹された。
両側には、高層ビル群がそびえ立っている。東側が「品川インターシティ」、西側が「品川グランドコモンズ」。どちらもガラス張りの、近代的な建物だ。
※セントラルガーデン
ここは、無機質のビルに挟まれた自然の谷間のようだ。
※緑の谷間
※エスカレータもガラス張りだ
立体的な景観は、自然の偉容を彷彿させる。
ガーデン内にある7つのフォリー(造形物)や4つの水景、それらを見下ろすスカイウェイ、横断ブリッジなども素晴らしかった。
※フォリー(造形物)の1つ
両側のビル群には、ふんだんにガラスが使われていた。そのため、太陽光線が複雑に反射して、谷間全体が明るくなっている。
あまりにもガラスが多いので、めまいを起こしそうだった。
それにつけても、すごい。
丸ビルやオアゾ、六本木ヒルズもそうだが、人間はよくこんなものを作るよね。とにかく広くて、高い。全容がファインダーに収まりきらないよ。
品川セントラルガーデンは歩行者空間らしいが、品川駅からどこへ抜けていけばいいのだ? 周辺の地図を見てみると、これといった目的地がない。というか、駅のまわりは浄水場や卸市場、埠頭、発電所といった都会のイメージから懸け離れたものばかりだ。
今はまだ、セントラルガーデンを抜けてゆく「先」がない。しかしそれも、これから作られていくのだろう。
なんだか未来が楽しみになってきた。