東京競馬場(府中競馬場) / 豪勢なところだった
2006年 東京都:都下 建物:新名所ビール工場に向かう途中、東京競馬場をのぞいてみた。
やたらとゴージャスな施設だった。広いし、天井は高いし、装飾にも金がかかっている。そこらのデパートや遊園地なんか目じゃないよ。でも、なんのため?
至れり尽くせり
まず、駅から競馬場まで伸びる専用歩道橋に驚いた。
めちゃめちゃ長くて、広くて、立派だ。これなら雨が降っても風が吹いても、まっすぐ競馬場に行けるね。
※競馬場まで完全誘導
※東京競馬場(府中競馬場)
施設内には、新聞紙と短い鉛筆をもった人がたむろしていた。みんな行儀が悪く、ベンチを占領したり、床に座ったり、寝そべったりしている。だが、係員は注意するそぶりもない。
※やたらと豪華な造り
※モニタを見る人々
見てる前でゴミを投げ捨てる人がいた。すると清掃員がやってきて、きれいに片付けてしまう。「ゴミを捨てるな」と注意するのではなく、無言のケアで美観を保っているのだ。
※トラックに出てみる
※ここで開催されているレースではないようだ
エスカレータごとに1名ずつ、きれいなお姉さんが立っている。足を交差させて直立し、人が通るとおじぎする。さながら「生きたオブジェ」というわけだ。にっこり微笑んだまま、機械的におじぎを繰り返している。
※生きたオブジェ
ここでは、客は神サマなのだ
つまりそういうことだ。お金を落とす神サマだからこそ、徹底的におもてなしをする。
──さぁ、寄り道せず、まっすぐ競馬場へおいでませ!
──豪華な建物がお好きでしょ!
──ゴミは私たちで片付けますから!
──きれいなお姉ちゃんにおじぎをさせます。気分がいいでしょ!
だから気前よくギャンブルに興じろってか? ナめてないか?
ここでは、客は奴隷なのだ
施設のゴージャスさを見れば、胴元がいかに儲けているかがわかる。つまり、客は神サマなんかじゃなく、胴元のためにせっせとお金を落とす奴隷でしかないわけだ。こんなの見ちゃうと、とても賭ける気になれないよ。
※烙印
- 東京競馬場(府中競馬場)
- 府中市にある中央競馬の競馬場。
1933年に開設。老朽化により改築工事中。全面改築完成は2007年春の予定。施設内には競馬博物館もある。- https://jra.jp/turf/tokyo/
私は競馬をやらないし、否定的な印象を持っている。
だからそう見えるのだろうか?
この日の行程
- 21:00 - 油(あぶら)そば
- 16:00 - 郷土の森博物館:プラネタリウム
- 15:00 - 郷土の森博物館
- 14:00 - 郷土の森・梅まつり
- 13:00 - サントリー武蔵野ビール工場
- 12:00 - 東京競馬場(府中競馬場)