古奈屋のスープカレー / それはちがうよ
2006年 東京都:都心部 カレー八重洲の地下街を歩いていると、スープカレー専門店が目にとまった。しかも古奈屋だ。
ちょうど腹も減っていたので、試してみることにした。
註)古奈屋は高級カレーうどんの有名店。
しかし結論から言うと、駄目だった。
これはスープカレーじゃない。スープカレーで食べる意味がない。スープカレー専門店でこれはないだろう。
なぜ具をいれない?
私は10種類の野菜のスープカレー(900円)を注文。
名前を読むと、スープに10種類の野菜が入っているように思うでしょ? でもちがうんだな。10種類の野菜サラダがつくスープカレーなのだ。
しかもデカイ。
こんな大サラダをつけるなら、ちゃんと書いておけよ!
※野菜はスープの外かい!
スープの味は悪くはない。
牛乳を使ったカレーうどんの味だ。それ以上でもそれ以下でもない。スープカレーにするための工夫を凝らしたのだろうか?
それはそれとして、スープには具がなかった。
スープカレーは小麦粉でとろみをつけない。それゆえスパイスが際だち、大きめの具材を美味しく食べられる。鮮烈な味わいが楽しめる料理法なのだ。それなのに、なぜ具を入れないのか?
揚げ物をスープにひたせというのか?
相方は北海道肉じゃがコロッケのスープカレー(930円)を注文した。「スープとコロッケをどう組み合わせるのか?」と思っていたが、どうにもならなかった。単にコロッケが別皿でついてくるだけ。どうやって食べろというのか?
試しにコロッケをスープに浸してみたが、うーん。揚げ物のサクサク感は失われるし、スープは油でよどむ。これは料理法として失格だよ。
しかしメニューを見ると、カキフライやロースカツのセットもある。なんだこりゃ? ちゃんとスープカレーを研究したのか?
※なぜ揚げ物とセットにする?
古奈屋のカレーうどんは美味しかった。スープカレーも素晴らしい料理法だ。
しかし古奈屋のスープカレーは駄目だった。話にならない。
ちゃんとしたスープカレーを食べたくなったよ。