多摩動物公園 / 物憂げなコアラの背中

2006年 東京都:都下 動物園
[WGS84] 35.649511, 139.396022 - Google Earthで開く(kml)

多摩動物公園でも人気が高い動物の1つがコアラだ。

写真やイラストではよく見るけど、実物を見たことはない。
コアラ館は、オーストラリア園の最奥にあった。

コアラ館

ここは日本で初めてコアラが公開されたところらしいね。
1984年(昭和59年)というから、私が13歳のときか。なんとなく、そんな騒ぎがあったような気がする
あれから22年。2世、3世も誕生して、家系図が広がっていた。

コアラ館の外観
※コアラ館の外観

コアラは夜行性なので、同じ夜行性の動物たちがコアラ館に集められていた。ヒカル、コウ、アヤ、ミリーなどだが、暗くてよく見えなかった。

ぴくりとも動かないコアラたち

話には聞いていたけど、本当に動かない。
寝ているのか起きているのかさえ、よくわからん。樹上生活者なので、枝に掴まった寝るのは苦にならないようだ。
樹上にうずくまる後ろ姿には、哀愁のようなものさえ感じられる。あの背中の毛に触ってみたいな。

薄暗く、静か~な空間
※薄暗く、静か~な空間

さすってあげたくなる背中
※さすってあげたくなる背中

コアラは1日のうち約20時間は眠っているか、休んでいるらしい。なぜかというと、主食であるユーカリの葉が消化に悪く、栄養価が低く、しかも毒素を含んでいるので、分解と消化に体力を使う。なのでエネルギーを節約するために、ふだんはじっとしているそうだ。
だったら、そんなもん喰うなよと言いたいところだけど、コアラにもコアラの事情があるんだろう。

かわいいというか、不気味というか

そのフォルムは愛嬌たっぷりだけど、実際に見てみると、なにを考えているのかわからない不気味さがある。まぁ、動物がなにを考えているかわかるはずもなく、わかるような気になっているあたり、コアラの擬人化が進んでいる証左なのだろう。

なにを考えているのやら
※なにを考えているのやら

実物のコアラは、イラストから想像するほど親しみやすくない。
これはコアラにかぎった話じゃない。
動物たちは、あくまでも「あやしい隣人」なんだなと、ぼんやり思いました。