五箇山 菅沼合掌造り集落 / 白川郷にない雰囲気
2006年 富山県 #北陸ドライブ 世界遺産 博物館 建物:日本家屋砺波から東海北陸自動車道に乗って、福光を経由、五箇山I.C.で降りる。
やれやれ、このあたりはトンネルが多いねぇ。
次々に山をぶち抜いていくのは爽快だけど、なんだか悪いことをしてるような気分になった。トンネルができる前は、どうやって山を越えていたのだろうか。近代文明って、すごいんだね。
五箇山に寄り道しよう
さて、白川郷まであと少しだが、時刻は14時過ぎ。
まだ余裕があるので、五箇山の合掌造り集落に寄り道することにした。
※トンネルが外界と里をつないでいる
集落への入り口はI.C.のすぐ近くにあった(集落の近くにI.C.が作られたのだろう)。五箇山合掌の里の総合案内所に車を止めて、パンフレットをもらう。菅沼集落は、歩いて10分ほどの距離にあった。
長いトンネルを抜けて
しばらく歩くと、トンネルが出てきた。
思っていた以上に長くて、ゆるくカーブしている。ちょうど内部で展望台を作る工事をやっていて、彼らの話す声が反響してやたらと不気味だった。
トンネルを抜けるとそこは五箇山の秘境・菅沼集落だった。
※トンネルを抜けたぁ!
※集落の合掌造りはわずか9戸
五箇山(ごかやま)
- 5つの谷間に集落があることから、その名がつけられた。
- 江戸時代は加賀藩の流刑地で、塩硝(火薬の原料)の生産地でもあったため、住民の出入りは禁止されていた。
- 世界的にも有数の豪雪地帯。
- 1995年、白川郷(荻町)とともに五箇山(相倉・菅沼)の3箇所が世界文化遺産に登録される。
- 世界遺産に登録されたことで、観光客が急激に増加。観光地化が進んでいる。
とにかく寂しいところだった
電線が通り、車もあるんだけど、外界から隔絶された感じがする。電灯はあっても、ここで夜を迎えたくない。珍しくもない山里なのに、ものすごい寂寥感がある。歩きながら、泣きそうになってしまった。
※典型的な合掌造りの家
五箇山民族館と塩硝の館
集落には2つの資料館があったので、のぞいてみた。
内容的には川崎市立日本民家園やガイドブックで読んだものばかりなんだけど、やっぱり現地にいると実感がちがうよ。
※急すぎる階段(というかハシゴ)
※再現された「籠の渡し」
菅沼合掌集落
[住所] 富山県南砺市菅沼
[電話] 0763-67-3211
[歴史] 江戸~明治
[URL] https://www.vill.kamitaira.toyama.jp/
白川郷に行くなら、五箇山も見ておけ
このあと訪れた白川郷に比べると、五箇山の方が開発されていない。つまり、観光地らしくない。白川郷だけを訪れていたら、この寂しい雰囲気は知らないままだっただろう。相倉集落も見ていたら、さらに多くのことが実感できたかもしれない。
つまるところ、世界遺産は白川郷だけじゃない。
五箇山に立ち寄ってよかった。
のちのち私は、そう思うようになった。