薬師寺にドラマを求めて
2006年 奈良県 #大阪、奈良の旅 世界遺産 建物:社寺・史跡難波から電車で540円。私たちは奈良にやってきた。
最初の目的地である薬師寺は、西ノ京駅から歩いてすぐの距離にある。空が広いな。高い建物がなくなっていた。
※薬師寺の山門
薬師寺
薬師寺の名前は知っていても、どういう寺かは知らない。学校で勉強したような気もするが、忘れてしまった。世界遺産に選ばれていることが、その来歴以上に有名だ。
この日記を書くにあたって調べてみたが、おもしろくまとめることができなかった。要するに古い寺であり、建物が美しいと言うことだ。
※東回廊:朱色と緑、白の組み合わせがおもしろい
※金堂:戦災で消失し、1976年に再建された
※東塔(国宝):薬師寺において奈良時代に遡る唯一のもの
※塔の先端部(相輪)の意匠が凝っている
※西塔:戦災で消失し、1981年に再建された
金堂を正面に見ると、東塔が右、西塔が左に見える。
平坦な印象を受ける東塔がもっとも古く、豪奢な印象を受ける西塔がもっとも新しい。なんともちぐはぐな感じがする。
シルクロードの終点
大講堂で住職が薬師寺の説明をしていた。学術的な話はさておき、奈良はシルクロードの終点であり、薬師寺にその軌跡が残っていることや、お寺なのに墓地がないのはなぜかなど、おもしろい話を聞かせていただいた。
よく響く、やさしい声が印象的。
なんだか、この人の話を聞きに薬師寺に来たような気がする。
※奈良時代における世界の文様が集約されている
そこにドラマはあるか
私は遺跡が好きだが、なんとなくその理由がわかった。私は遺跡そのものより、そこに秘められたドラマが好きなのだ。教科書やガイドブックでは、薬師寺のドラマは伝わらず、それゆえ興奮も少なかった。
幸いにして、住職の話によって古代の仏教徒たちの営みを知ることができた。この土地に積み重ねられた1300年という歴史が、ようやく感じられるようになってきた。
※玄奘三蔵院伽藍
※けっこう広い
■薬師寺
[創建] 680年
[住所] 奈良県奈良市西ノ京町457
[料金] 500円
もうすぐ16時。私たちは近隣にある唐招提寺に向かうことにした。