孫文記念館(移情閣) / 日中の架け橋

2007年 兵庫県 #神戸旅行 博物館 建物:新名所
[WGS84] 34.630206, 135.034316 - Google Earthで開く(kml)

舞子公園には孫文記念館がある。

なぜ兵庫に孫文の記念館があるのか? それ以前に孫文って誰? 中国の革命家であることは知っているが、具体的になにをした人なんだろう?
ぜんぜん知らないけど、まぁ、見てみることにした。

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※プロムナードから見た孫文記念館(移情閣)

孫文(孫中山)について

辛亥革命を起こし、中国革命の父と呼ばれた革命家。中華民国と中華人民共和国の双方から「国父」として経緯を集めている。館内に、戦時中の日本を絶賛するスピーチが展示されていた。日本を筆頭とするアジア圏の統一を期待していたのだろうか? 一通り資料を呼んだけど、いまいち人物像が掴めなかった。
「革命未だならず」と発言した人らしい。

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※記念館の窓から見た明石大橋

移情閣について

この建物は、もともと華僑の商人が建てた別荘だったらしい。
1915年(大正4年)築の、現存する日本最古のコンクリート建造物。国の重要文化財に指定されている。日本滞在中の孫文が利用したことから、孫文を顕彰する博物館となったようだ。展示内容を見ていても思うが、孫文よりも、孫文と日本を仲介した華僑の商人(呉錦堂)の功績が大きい気がする。

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※八角形をしている

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※壁は金唐紙で装飾されている

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※明るい窓辺

孫文のことはよくわからなかったが、神戸が世界とつながっていたことは実感できた。その1つの象徴である孫文記念館が、明石海峡大橋のたもとにあるのも、意義深いかもしれないな。

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※舞子公園から孫文記念館と明石海峡大橋を望む

夜までいたい気持ちをぐっと抑え、私たちは六甲方面へ戻った。太陽が出ているあいだに、六甲牧場を見ておこうと思ったからだ。そして今夜は夜景ドライブになる予定だった。