国会議事堂の特別参観 / 国政の場を見学しよう
2007年 東京都:都心部 建物:近代遺産憲法施行60周年を記念して、5月3、4日は国会議事堂が一般公開された。
事前予約なしで、通常のコースに入っていない部屋も見学できるそうだ。ほんとは『夢の島熱帯植物館』に行くつもりだったけど(みどりの日で入場無料になるから)、今年はこちらを優先させることにした。
ものすごい人出
(GWに国会議事堂を見学する人は多くないだろう)
と考えた私は馬鹿だった。議事堂前は順番待ちの人でごった返していた。パネルに1時間30分待ちと書かれている。うへぇ。
※日差しが強いよ
※水飲み場が特設されていた
さいわい整理券があったので、しばらく周辺を散歩することにした。
憲政記念館
すぐ近くにある憲政記念館を見てきた。
入場無料。日本に議会思想が伝わり、根付くまでの流れがわかりやすく説明されている。国会議事堂を見学するなら、ここも見ておいた方がいいよ。
※議場体験コーナー 阿部総理の所信表明を聞く
国会前庭
国会議事堂の前には洋式と和式、2つの庭園がある。けっこう広い。
憲政記念館があるのは北側(洋式庭園)で、日本水準原点もある。
桜の木がたくさんあるので、春先に訪れるといいかもしれない。
※様式庭園の時計塔と噴水池
※日本水準原点(日本の高低測量の基準になるところ)
※和式庭園のせせらぎ
いよいよ国会議事堂へ
放送で番号が呼ばれたので、議事堂に向かう。
ようやく内部を拝めるのだ。
※こんな間近に見たのは初めて
※石造りの重厚さ、涼しさがある
※中央広間 天井が高いぃぃ!
なんだか空気がちがうよ。
現実から切り離された感じがする。
考えてみれば、ここは市井の喧噪から遠く、その造りは日常とかけ離れている。このくらい非日常な空間であればこそ、大胆な政治(良くも悪くも)ができるのかもしれないな。
※衆議院議場 お笑い劇場
※大臣室 大臣たちが雑談するところ
※第一委員室 乱闘や証人喚問するところ
テレビでよく見る場所は、奇妙な感覚があった。
思っていたより広く感じたり、狭く感じたりする。これはアイドルの実物と対面したとき、その身長に戸惑う感覚に似ている。
※あの向こうは参議院
※異国情緒ある中庭
驚くべき速記の世界
最後に参観者ホールで、記念色紙に速記してもらった。「ヒラ社長」という言葉がたった2つの記号(○と|)になったのは驚いた。さらっと書き終えちゃった。
※「ヒラ社長」と速記してもらった♪
速記の解説も読んだけど、すごいのね。
抜けた毛のようなラインで「わけであります」と「わけでございます」が区別されている。速いだけじゃなく、ちゃんとニュアンスも記録できてる。
失われるには惜しい技術だよな。
◎
いやはや楽しかった。
人が多いのは辟易だけど、誘導がうまいので不快ではなかった。衛視さんの説明もわかりやすい。神経が行き届いたイベントだった。
日本の政治や憲法について、ちょっと詳しくなりました。