所沢航空発祥記念館 / 空を飛んだ男たち
2007年 埼玉県 交通:飛行機 博物館「ゆり園」の帰り道に、所沢航空発祥記念館へ立ち寄った。
ここも一度行ってみたかった場所なんだよね。
大型映像館もあったけど、今回は展示館だけにした。入場料は500円。
所沢は「日本の航空発祥の地」
1911年(明治44年)、所沢に日本初の飛行場が誕生した。
──所沢飛行場である。
多くの若者たちがここで航空技術を学び、訓練を積んだ。
戦後、飛行場は米軍接収されるが、現在はその7割が返還され、航空公園(=所沢航空記念公園)が整備された。
※航空公園(奥に見えるのは放送塔)
■所沢航空記念公園
[住所] 埼玉県所沢市並木1丁目地内
[電話] 042-998-4388
[規模] 50.2ha
[URL] https://www.parks.or.jp/koen_main/tokorozawa-kokuu.html
所沢航空発祥記念館は、この公園内にある博物館。
所沢から発展していった日本の航空技術や産業の系譜を展示している。
※所沢航空発祥記念館(手前はC-46型輸送機)
なかなかおもしろい!
展示は工夫されていて、思っていた以上に楽しめた。
※まずは飛行原理や技術をまなぶ
※実物の飛行機がたくさん展示してある
※ちゃんと尾翼やフラップが動くぞ!
※ヘリコプターのコックピットは狭い
やっぱり実物が展示されているのはいいね。興奮するよ♪
あらためて気づいたけど、飛行機(小型機やヘリコプター)ってのはあんがい脆くて、狭いんだな。パイロットになりたい人は、高所だけでなく、閉所にも慣れないといかんな。
空を飛んだ男たち
展示の中に、ニューポール81Eの残骸と復元レプリカがあった。
紹介ビデオを見たけど、ぐっと来たね。べつに涙を流すような感動ストーリーじゃないけど、20代の若者が危険な飛行機乗りをやっていたことに感心させられた。
ちなみに、このレシプロ機が飛んだ都幾川と、その残骸が納められた慈光寺は、以前、駅ハイで歩いたことがある。なのでいっそう親近感が湧いた。あそこを飛んでいたのか……。
※ニューポール81Eの残骸
■所沢航空発祥記念館 [Tokorozawa Aviation Museum]
[住所] 埼玉県所沢市並木1丁目地内
[電話] 042-996-2225
[歴史] 1993年竣工, 1993年設立
[URL] https://tam-web.jsf.or.jp/cont/
歴史を学ぶと、空を飛んだ男たちの偉大さに打ちのめされる。
今じゃ安心してホイホイ乗れる飛行機だけど、当時は危険きわまりないシロモノだった。技術も情報も乏しい中で、よくもまぁ飛んだものだよ。
怖くなかったのか? なにを思えば、怖さを打ち消せるのか?
※公園内のラベンダーに集まるミツバチ
現代では、空を飛ぶことはもはやロマンでもなんでもない。
では、現代人が挑むべき「空」はどこにあるのだろう?
なんだか、胸が熱くなる思いだった。