すし屋の効率化
2007年 東京都:西部 カラオケ 和食 寿司 魚近所の回転寿司屋に立ち寄ったら、システムが変わっていた。
板場の職人さんに注文するのではなく、卓上のリモコンを使うのだ。
これに伴って、内装も変化していた。ボックス席が増えて、カウンター席が減った。そのあいまをコンベアが流れている。中央に板場を設置する必要がなくなったので、レイアウトの自由度が上がったわけだ。
※中央の板場がなくなった
リモコンで注文する寿司
リモコンはタッチパネル式で、カラオケ屋にあるものにそっくり。
通常メニューをはじめ、季節のおすすめメニューや、品切れ状況なども表示されている。
※カラオケ屋のリモコンそっくり
食べたいネタをスタイラスで選び、注文ボタンをクリック(最大3点まで)。しばらくするとリモコンからチャイムが流れて、発送が報される。そしてコンベアに、自分の席の番号札がついた皿が流れてくる。
※ご注文品が流れてきた
声を出す必要もなければ、職人を呼び止める手間もない。
言い間違えも、聞き間違えもない。
あとから品切れを聞いてがっかりすることもない。
いやぁ、便利だなぁ。
※一年中食べられるハマチ
注文履歴が見えるのはわざと?
そういえば、リモコンには注文履歴が残っていた。
なので、この席に座った客たちの注文もわかってしまった。それを見て、興味をそそられた寿司ネタもある。
もうね、カラオケ屋とおんなじですよ。
◎
この工夫に対して、「風情がない」と言うほど野暮じゃない。
「家畜の給餌システムだ!」と騒ぎたいヤツは騒がせておけばいい。
回転寿司なのだから、手間を省くのは当然のこと。でなければ、安価に寿司を食べられないじゃないか。食の安全さえ手を抜かなければ、たいていのことは受け入れるつもりだ。
ふと、数年後にはどこのレストランも同じシステムを採用するかもしれないと思った。それはちょっと風情がない気もするが、それもまぁ、成り行きか。
ごちそうさまぁ。