科学技術館 / 体験する科学
2007年 東京都:都心部 博物館 宇宙科学技術館を見学してきた。
お台場にある日本科学未来館(2001年開館)じゃなくて、北の丸公園にある科学技術館(1964年開館)。
今年で43歳になる老舗の博物館だ。入場料は600円。
※竹橋を渡った先、東京国立近代美術館の裏手にある
※壁には星形の穴が22,392個、建物自体も星形(五角形)をしている
なんともレトロな雰囲気
建物が重厚だなぁ。造りがしっかりしてるよ。
まぁ、ハッキリいえば古い。
軽くて丈夫な建材や透明パーツ、しゃれたデザインなどはまったくない。そこかしこに昭和の面影が残っている。その違和感がたまらない。
※子どものころに遊んだ遊園地みたい
HAND'S ON STYLE
展示品も古いというか、レトロな感じがする。
IT(パソコン)を使った展示はほとんどなく、自分の目で見たり、手で触るものばかり。
・巨大なガラスの球体はどのように像を結ぶか(光の屈折)
・回転する円盤は重心にどう作用するか(ジャイロ効果)
・重たい荷物も持ち上げるにはどうしたらいいか(滑車の原理)
国立科学博物館の「たんけん広場」、あるいはキッザニアみたいなところだった。
※強烈に酔う「うずまきシリンダー」
※楽しい「ジャイロブランコ」
頭ではなく、体で覚える科学というわけだ。
「HAND'S ON STYLE」といって、この博物館の方針なんだって。
科学=工業
また、ここの展示は「こういう仕組み」という学問(基礎科学)ではなく、「こんなことに役立つ」という実践的なもの(応用科学)が多い。宇宙や生命のコーナーもあるけど、土木、建設、鉄鋼、電気、ガス、メカ(機械)といったコーナーの方が充実している。じつにインダストリアルな科学だ。
※レバーやハンドルを操作して、鉄球を運んでいく
楽しい科学講座
工房で先生の科学講義がはじまったので、見に行った。
たくさんの子どもたちが集まって、白衣の先生の話を聞いている。どんな実験をするのかと思いきや、空気砲やブーメランの作り方・遊び方だった。
※段ボールで作った空気砲:子どもたちは大喜び
すごく楽しい。
子どもたちも夢中になって話を聞き、家に帰ったら実践しようと誓い合っていた。子どもに理屈は必要ない。キッカケさえあれば、勝手に学んでいく。こういう授業はいいなと感心した。
◎
博物館というより、遊園地だね。
ほんと、思っていた以上に楽しめた。
小学生のお子さんがいたら、夏休みに連れていくといいよ。
※空中自転車だー!
仕事で頭を使いすぎる人にもオススメだね。
■科学技術館 [Science Museum]
[住所] 東京都千代田区北の丸公園
[電話] 03-3212-2440
[歴史] 竣工:1964年