ごはんミュージアム / いまいちピントが合わない資料館
2007年 東京都:都心部 博物館東京国際フォーラムの中庭で「ごはんミュージアム」なる建物を見かけた。
ここはお米の消費量拡大を目指して、JA(全国農業協同組合中央会)が作った施設。2006年10月にオープンしている。興味がわいたので、のぞいてみることにした。入場無料。
※ごはんミュージアムの外観
ターゲットは誰?
入り口をくぐると、目の前に円形の田んぼが出てくる。ライトで照らしているけど、これでちゃんと生育するんだろうか? まぁ、収穫より観葉が目的なんだろうけど。通路には子ども向けの教育コーナーや、エステコーナーがある。ゲームなどで遊びながら学べるのはいいが、UFOキャッチャーがあるのは妙だった。奥に進むと、食に関する書籍を集めた「ごはんライブラリー」があった。座り心地のいい椅子があって、しばし読書にふけってしまった。
うーん、ターゲットがわからん。大人向けでもあり、子ども向けであり、じっくり学びたい人向けでもあり、さらりと通りかかった人向けでもある。八方美人だな。
※箸の持ち方矯正グッズ
食欲を刺激してほしい
そんな広い施設じゃないから、すぐ見終えてしまった。新しい発見(なるほど!)や食欲を刺激する展示(うまそう!)はあんまりなかった。47都道府県のおにぎり展示はよかったので、ああいうのを増やしてほしいな。休日になると、また雰囲気が変わるのかもしれないけど。
※47都道府県のおにぎり展示
※イベントスペース
ちょっと異様な、ごはんぢゃワン
そこかしこに頭が茶碗になった犬のキャラクターを見かけた。JAによるお米消費拡大促進キャラクター・「ごはんぢゃワン」だって。私は最初、犬の頭蓋骨が外れている(脳が出ている)のかと思った。
※UFOキャッチャーの景品にもなっている
※ごはんぢゃワン地蔵:頭にさわって健康祈願
■ごはんミュージアム
[住所] 東京都千代田区丸の内3丁目5-1 東京国際フォーラム
[開館] 2006年10月1日
[URL] https://www.gohanmuseum.com/
ASEAN農村ふれあいプラザとごはんCafe
ごはんミュージアムに併設されている「ASEAN農村ふれあいプラザ」も見てみた。東南アジアの特産品が展示してあった。おもしろかったけど、ちとスペースが小さい。
ごはんミュージアムを出ると、「ごはんCafe」というレストランがあった。しかし腹が空いてなかったことと、そそるメニューがなかったので今回は見送った。ストレートなレストランではなく、お米の品種を食べ比べとか、玄米と発芽玄米のちがいがわかる調理とか、体験コーナーだったらいいのに。
東京のど真ん中、それも国際フォーラムの中庭にあるのだから、もうちょっと工夫してほしいところ。しかし渋谷の電力館と同じで、入場無料だと制約が多いのかもしれないな。