成城石井 / 水牛のモッツァレラチーズ

2008年 東京都:新宿副都心 食:その他
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本来のモッツァレラチーズは、水牛の乳で作るらしい。

ふだん食べているモッツァレラはウシの乳(牛乳)で作られているが、水牛の乳を原料とするものの方が良質とされる。ウシの乳は代用品というわけだ。
この話を聞いて、いつか水牛のモッツァレラを食べてみたいと思っていたのだが、たまさか立ち寄った渋谷の成城石井で見つかった。成城石井は珍しいものが揃っているな。

水牛のモッツァレラチーズ@成城石井
※ふだんのモッツァレラが300円ちょいなので、めっちゃ高い!

アンブロージ モッツァレラ ブッファラ(125g/950円)

モッツァレッラ・ディ・ブーファラ(Mozzarella di Bufala)は、水牛の乳で作られたモッツァレラのこと。ちなみに牛乳で代用したものはフィオル・ディ・ラッテ(Fior di Latte)と呼ぶそうだ。

水牛のモッツァレラチーズ@成城石井
※比較のため、ふだんのモッツァレラも買ってきた

モッツァレラは「引きちぎる」という意味

引きちぎって、適当なサイズにしてバタールに乗せる。この弾力がちがう。ねっとり、もっちりしてると思ったが、そうじゃない。つるんとした表面をやぶるようにちぎっていく。似たもののない、独特の感触だ。

水牛のモッツァレラチーズ@成城石井
※やぶるような感覚

ほうれん草にアンチョビ、オリーブ、プチトマトを載せて、パンバニアとして食べてみよう。

個性がないところが個性か

「乳の風味が濃厚」と聞いていたが、うーん、そうじゃない。クセがない、クミクミ感がない、つるつる感がない、味がない、食感がない。目をつむって食べたら、チーズとわからないと思う。これが「水牛の乳の味」なんだろうか?

水牛のモッツァレラチーズ@成城石井
※手前が水牛モッツァレラ、奥が牛乳モッツァレラ

焼くと食感だけになる

余っていたピザソースをかけて、焼いてみる。
焼くと、水牛のモッツァレラにあった香りが消えて、食感だけになる。うーん、うーん。チーズというより、シリコン素材を食べているような気がする。

水牛のモッツァレラチーズ@成城石井
※焼いてマルガリータにする

まずいわけじゃなく、味がしない。しかしこれほどチーズらしくないチーズも珍しく、好きな人は好きだと思う。とはいえ私は安い、牛乳のモッツァレラに慣れているので、わざわざ3倍近いお金を払って選ぶことはないだろう。
まぁ、私の感覚が鈍いだけで、わかる人にはわかるのかもしれないが……。

ともあれ、長年の課題が1つ解決したので、よかったよかった。


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