国立霞ヶ丘競技場と秩父宮記念スポーツ博物館
2008年 東京都:新宿副都心 博物館国立競技場とスポーツ博物館を見学してきた。
聖徳記念絵画館の招待券をもらったので、その途中で立ち寄ったのだ。もうすぐ北京オリンピックだから、1964年の東京オリンピックを振り返るのもいいだろう。
冷たい小雨が満開になった桜を濡らしていた。
※東京オリンピックの主会場となった国立競技場
国立霞ヶ丘競技場
「国立」を冠する競技場は3つあるが、国立競技場と言えばここ、「国立霞ヶ丘競技場」を指す。日本で唯一のナショナルスタジアムである。競技場に併設されているスポーツ博物館の入場券を買うと、スタジアムに入ることができるのだ。
※スポーツ博物館のチケットでスタジアムへ
※1964年……44年前の熱気を想像する
※スタジアムから桜を見下ろす
収容人員の怪
スタジアムの椅子はやたら小さかった。その分、より多くの観客を収容できるかもしれないが、この密度で座ったら肩肘があたって大変なことになりそうだ。国立競技場の収容人員は50,339名。しかし東京オリンピックでは約7万2千名が収容されたという。2万人はどこに座っていたんだろう?
※聖火台の向こうに六本木ヒルズが見える
※雨の中、走っている人がいた
※歓声が聞こえるだろうか
秩父宮記念スポーツ博物館
日本で唯一の総合スポーツ博物館。入館料は150円。オリンピックや日本のスポーツ史に関する資料を閲覧できる。
正式名称は「秩父宮記念スポーツ博物館」。秩父宮(ちちぶのみや)は、「スポーツの宮様」として国民に親しまれた秩父宮雍仁親王のこと。昭和天皇の弟にあたる(第二皇子=皇弟)。
館内で足跡を見たけど、こういう人物がいたとは知らなかった。
※秩父宮記念スポーツ博物館
■秩父宮記念スポーツ博物館
[設立] 1959年(昭和34年)
[住所] 東京都新宿区霞ヶ丘町10-2 国立霞ヶ丘競技場内
[URL] https://www.naash.go.jp/muse/
「スポーツ」を歴史として学ぶ
東京オリンピックの写真や用品を見ていると、ほんとうに大きなイベントだったんだなぁと感心する。私はスポーツに疎いが、歴史として学ぶのはおもしろかった。「スポーツ」を通じた教育、国威発揚、平和祈願……。純粋なスポーツなんて存在しないし、それでよいと思った。
※聖火リレーに使われたトーチなど
※このくらいの時代は記憶にある
※表彰台で記念撮影
なかなかおもしろかった。
明治神宮外苑を訪れることがあったら、立ち寄ってみるのもいいと思うよ。
■国立霞ヶ丘競技場
[完成] 1958年(昭和33年)
[住所] 東京都新宿区霞ヶ丘町10-2
[URL] https://www.naash.go.jp/kokuritu/
(つづく)