ブリキのおもちゃ博物館 / 山手西洋館めぐり(5/8)
2008年 神奈川県 #山手西洋館めぐり 博物館山手聖公会から奥に入ると、ブリキのおもちゃ博物館がある。
ここは以前、テレビで見たことがある。有名なおもちゃコレクターである北原照久氏のコレクションが展示されているところだ。せっかくなので、見ていくことにした。
※古い洋館を改築した建物
北原照久のおもちゃ博物館
お店の奥が博物館になっており、200円払って入場する。そこには、1890年代から1960年代に作られたブリキのおもちゃ3000点が所狭しと並べられていた。私が産まれる前の品だから、なつかしいとは思わない。それはレトロという異世界だった。
※北原コレクションの一部
日本が作っていたの?
ブリキのおもちゃは海外からの輸入品だと思っていたが、ここにある9割は日本製なんだって。当時の日本はモノを輸入する外貨がなかったからね。日本人が工夫したブリキのおもちゃは驚くほど精巧で、高い評価を得ていたそうな。
※独特のセンスだ
※一枚のブリキ板を加工して作ってある
想像力がオモチャにいのちを与える
ブリキのおもちゃは精巧だが、ぶっきらぼうな存在。だから子どもたちは、いろんな遊び方を考えた。傾けたり、ひっくり返したり、名前を付けたり、戦わせたり。ぶっきらぼうだからこそ、想像力がたくましくなる。だから昔のおもちゃは魅力的なのだと言う。なるほどなぁ。
※強烈な面構え
おもしろかった
正直言って、展示品でわかるものは皆無だった。しかし1つ1つのおもちゃに込められた想いを想像するのは楽しかった。これもアンティークの楽しみ方の1つと言えるのだろうか。
※巨大な犬の人形……ではなく本物(ロビーくん)
※博物館から庭に出て休憩できる
北原氏は今年60歳になるが、アイテムの収集、鑑定、講演、新しい博物館のプロデュースなど、精力的に活躍している。ふと思い出した。
自分が立っている所を深く掘れ、そこからきっと泉が湧き出る。
──高山樗牛
オタクも突き抜ければ化けるのだ。
■横浜ブリキのおもちゃ博物館 (TINTOY MUSEUM IN YOKOHAMA)
[住所] 横浜市中区山手町239
[電話] 045-621-8710
[料金] 200円
[休み] 年中無休
[URL] https://www.toysclub.co.jp/