佐助稲荷神社 / 鎌倉アジサイ散歩(8/12)

2008年 神奈川県 #鎌倉アジサイ散歩 建物:社寺・史跡 狛犬・石狐
[WGS84] 35.324378, 139.53892 - Google Earthで開く(kml)

石狐を見るため、佐助稲荷神社に立ち寄った。

赤坂、豊川稲荷で石狐をいっぱい見たので、なんとなく稲荷神社に興味が向いている。ふいに宅地が途切れて、森が深くなった。こういうのを、「天狗でも出てきそうな雰囲気」と表現するのだろうか。

鎌倉アジサイ散歩 佐助稲荷神社
※なんだか暗くなった感じがする

佐助稲荷神社の石狐たち

朽ちかけた朱塗りの鳥居をくぐる。伏見稲荷ほど長くはないが、同じような磁気を帯びている。ぽつりぽつりと石狐が並んでいる。どれも意匠が異なるし、耳や鼻が欠けたものもある。なんというか......雰囲気あるなぁ。

鎌倉アジサイ散歩 佐助稲荷神社
※さまざまな石狐たち

鎌倉アジサイ散歩 佐助稲荷神社
※本殿の両脇にある岩にも、石狐が掘られていた

鎌倉アジサイ散歩 佐助稲荷神社
※苔むしているので、見落としてしまいそうだ

リスもいる

(おっ、手すりにも小さな石狐がいるぞ!)
と思ったら、生きたリスだった。よく見ると、周囲の木々に数匹のリスがいる。
事務所のお爺さんが煎餅を与えると、ちょろろろ~と屋根に駆け上って、バリバリほおばる。事務所を荒らすのではなく、人間から与えられたものだけ食べるとは行儀がいいな。奈良公園の鹿のようだ。

鎌倉アジサイ散歩 佐助稲荷神社
※狐じゃなくて、リスだった

なぜ「佐助」なのか?

猿飛佐助かと思ったが、ちがうようだ。2つの説があった。

1.源頼朝の夢に稲荷神が現れ、平家討伐の旗揚げを勧めた。幼少の頼朝は「佐(すけ)殿」と呼ばれており、佐が助けられたことから「佐助」と名付けられた。
2.佐助という人物が犬に追われていた狐を助けたところ、その狐が夢に、疫病から救ってくれたことにちなむ。

2だと佐助助助(佐助が助けた狐が助けた)稲荷になってしまうので、1の方がしっくり来るかな。まぁ、どうでもいいことだが。

鎌倉アジサイ散歩 佐助稲荷神社
※本殿でお祈りしよう

■佐助稲荷神社(さすけいなりじんじゃ) [Sasuke Inari Shrine]
[住所] 神奈川県鎌倉市佐助2-22-10
[電話] 0467-22-4711
[料金] 無料、自由拝観

気づけば大仏ハイキングコースへ

本殿から山道が上に伸びている。ぐるっと回って戻ってくるものと思い、急勾配の斜面を登っていく。分岐が出てきて左が高徳院、右が銭洗弁天とある。む、ここは大仏ハイキングコースだ。

鎌倉アジサイ散歩 佐助稲荷神社
※急勾配すぎる!

大仏ハイキングコースを通るつもりはなかったが、来た道を戻るのもシャクだ。このまま銭洗弁天まで突っ切るしかない。けっこうな山道を歩きつづける。腰に負担がかかる。足が痛い。

鎌倉アジサイ散歩 佐助稲荷神社
※今さら戻れない

21年前にも通ったな

ふと思い出した。このコースは高校1年のときも通ったぞ。山道に疲れた友人たちと交わした会話の断片を思い出す。景色が重なったことで、記憶の扉が開いたようだ
人間、くだらないことを覚えているものだ。

鎌倉アジサイ散歩 佐助稲荷神社
※自生する山百合:人間の手入れがなくても、きれいに咲くんだな

鎌倉アジサイ散歩(日帰り)
計画
06/20