浦賀ドック / かつて栄え、いま廃墟、そして?

2008年 神奈川県 交通:船 戦跡・軍事施設 社会見学
[WGS84] 35.245071, 139.716361 - Google Earthで開く(kml)

今回の目玉は浦賀ドックの特別公開。

浦賀船渠──通称:浦賀ドックは日本最初のドライドック。ときおり一般公開イベントがあるので、いつか見てみたいと思っていたんだよね。昨年はドッグの下まで降りられたが、今回は駄目だった。水が張ってるし、壁面も崩れそうだから、仕方ないのか。

浦賀ドック
※浦賀ドック

浦賀ドックの歴史

ペリー来航に驚いた江戸幕府は、浦賀造船所を設置する。勝海舟が船長をつとめた咸臨丸(かんりんまる)も、ここで整備された。
明治になり、浦賀船渠(うらがせんきょ)として再スタート。戦前・戦後を通じて約1,000隻もの艦船を建造したが、2003年(平成15)に閉鎖された。
そして5年が経過した。

浦賀ドック
※公開された1号ドック

浦賀ドック
※船体を乗せる台座

浦賀ドック
※船の姿勢を測る装置

浦賀ドック
※パノラマ:浦賀ドック

浦賀ドックの未来は?

現在は廃墟だ
産業遺産として活用する案も出ているが、所有者である住友重機械工業が手放さないため、どうすることもできないらしい。こうしたイベントも継続できるかどうか、係の人も予測がつかないんだって。ふぅむ。

浦賀ドック
※使われなくなったクレーン

ミュージアムパークとなるか?

隣接する建物で、造船に使われていた道具などが展示されていた。まだ整理されておらず、ただ並べただけ。こうした活動が実を結び、博物館になれるといいのだが。

浦賀ドック
※仮説展示スペース

浦賀ドック
※さまざまな道具

■浦賀ドック (浦賀船渠)
[所在地] 神奈川県横須賀市浦賀町4-7
[竣工] 1897年(明治30)

下まで降りられなかったのは残念だけど、まぁ、見学できてよかった。
途中、塀から中をのぞいてみたが、瓦礫や草で荒れ果ててていた。きれいなのは公開されている部分だけなのかな。

浦賀ドック
※取り外されたクレーンの腕

浦賀と言えばドック。残せるものなら残してほしいね。

関連エントリー

長崎原爆資料館の印象

2009/02/05 * 長崎県

グラウンド・ゼロの雨

2002/01/07 * ニューヨーク

第60回東京みなと祭 / 海で働く船と人々

2007/05/20 * 東京都:都心部