日本橋をじっくり見てみる
2008年 東京都:都心部 建物:近代遺産 橋そこで、日本橋をじっくり見る機会を得た。日本橋を見るのは初めてではないが、徒歩で、時間をかけて見たことはなかった。着物を着た人が多く、なにかの撮影をしているようだった。
日本国道路元標
日本橋には、すべての道路の起点となる「日本国道路元標」がある。私はてっきり、北詰にあるものがそれと思っていたが、実物は日本橋の中央、道路の真ん中に埋め込まれているらしい。気がつかなかった。道路案内で「東京まで○km」と示すときは、この日本国道路元標までの距離を計測するそうだ。
※日本国道路元標の複製
東京市道路元標
隣接して、十字架のような「東京市道路元標」が立っていた。これは東京市を走る道路の起点であり、日本国道路元標と同じく日本橋の中央にある(現在は北詰に移設されている)。東京の中心も、日本の中心と同じ場所にあったわけだ。
※隣接する東京市道路元標
麒麟と獅子のブロンズ像
日本橋の北詰と南詰には、獅子のブロンズ像(欄干彫刻)が設置されている。立派な風貌で、歯車をもっている。狛犬のように阿吽のちがいがある。『機動警察パトレイバー 2 the Movie』において、武装ヘリによって破壊されたものだ。
※北詰:ハトが頭に乗っている
※南詰:歯車をもった獅子
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』で、高速道路が敷設される前の日本橋がCG再現されていたが、そこにも獅子のブロンズ像が映っていた。現在の日本橋を見ていたので、過去とのギャップを楽しめたと思う。
19代目の日本橋
現在の日本橋は1911年(明治44年)に架けられた19代目。石造(花崗岩製)になる前は、たびたび火事で焼失していたらしい。道の中央は石畳だった。頭上の高速道路に目を奪われるけど、歴史を感じさせる古い橋だ。
※まぁ、高速道路が邪魔だよね
※橋の中央に立つ麒麟
※日本らしからぬランプ
余録:橋灯の比較:日本橋の橋灯、四谷見附橋の橋灯、皇居正面鉄橋の現橋灯、皇居正門石橋旧飾電燈(東御苑、江戸東京たてもの園)
日本橋川を渡りたい
日本橋の下を流れるのは、日本橋川。押井守の演出にもあるが、川からだとちがった東京が見えるかもしれない。と思っていたら、一艘の船がやってきた。「中央区まるごとミュージアム:乗船無料」と書いてある。なにぃ! そんな船があったのか??
※あれに乗りたい!!!
調べてみると、予約なく乗船できるようだ。しかし出発地がわからないので、このときはどうしようもなかった。来年も開催されるかな? 開催してほしいな。開催されるなら乗ってみたい。なぜ今年、気がつかなかったんだろう。
日本橋は、思わぬ発見があった。
(追伸)船に乗って来ました。
日本橋をくぐろう / 中央区まるごとミュージアム
上から見る日本橋
2011年1月14日。日本橋の上を走る高速道路の渋滞にあって、写真を撮ることができた。日本橋、というよりブロンズ像の頂上部だけだが、掲載しておく。