日本橋をじっくり見てみる

2008年 東京都:都心部 建物:近代遺産
[WGS84] 35.684054, 139.774461 - Google Earthで開く(kml)

 にちぎん体験貨幣博物館のあとは、京橋に向かって歩いた。

 そこで、日本橋をじっくり見る機会を得た。日本橋を見るのは初めてではないが、徒歩で、時間をかけて見たことはなかった。着物を着た人が多く、なにかの撮影をしているようだった。

日本国道路元標

 日本橋には、すべての道路の起点となる「日本国道路元標」がある。私はてっきり、北詰にあるものがそれと思っていたが、実物は日本橋の中央、道路の真ん中に埋め込まれているらしい。気がつかなかった。道路案内で「東京まで○km」と示すときは、この日本国道路元標までの距離を計測するそうだ。

日本国道路元標の複製
※日本国道路元標の複製

東京市道路元標

 隣接して、十字架のような「東京市道路元標」が立っていた。これは東京市を走る道路の起点であり、日本国道路元標と同じく日本橋の中央にある(現在は北詰に移設されている)。東京の中心も、日本の中心と同じ場所にあったわけだ。

東京市道路元標
※隣接する東京市道路元標

麒麟と獅子のブロンズ像

 日本橋の北詰と南詰には、獅子のブロンズ像(欄干彫刻)が設置されている。立派な風貌で、歯車をもっている。狛犬のように阿吽のちがいがある。『機動警察パトレイバー 2 the Movie』において、武装ヘリによって破壊されたものだ。

日本橋をじっくり見てみる
※北詰:ハトが頭に乗っている

歯車をもった獅子
※南詰:歯車をもった獅子

 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』で、高速道路が敷設される前の日本橋がCG再現されていたが、そこにも獅子のブロンズ像が映っていた。現在の日本橋を見ていたので、過去とのギャップを楽しめたと思う。

19代目の日本橋

 現在の日本橋は1911年(明治44年)に架けられた19代目。石造(花崗岩製)になる前は、たびたび火事で焼失していたらしい。道の中央は石畳だった。頭上の高速道路に目を奪われるけど、歴史を感じさせる古い橋だ。

日本橋をじっくり見てみる
※まぁ、高速道路が邪魔だよね

日本橋をじっくり見てみる
※橋の中央に立つ麒麟

日本橋の橋灯
※日本らしからぬランプ

余録:橋灯の比較:日本橋の橋灯四谷見附橋の橋灯皇居正面鉄橋の現橋灯、皇居正門石橋旧飾電燈(東御苑江戸東京たてもの園

日本橋川を渡りたい

 日本橋の下を流れるのは、日本橋川。押井守の演出にもあるが、川からだとちがった東京が見えるかもしれない。と思っていたら、一艘の船がやってきた。「中央区まるごとミュージアム:乗船無料」と書いてある。なにぃ! そんな船があったのか??

日本橋をじっくり見てみる
※あれに乗りたい!!!

 調べてみると、予約なく乗船できるようだ。しかし出発地がわからないので、このときはどうしようもなかった。来年も開催されるかな? 開催してほしいな。開催されるなら乗ってみたい。なぜ今年、気がつかなかったんだろう。
 日本橋は、思わぬ発見があった。

(追伸)船に乗って来ました。
日本橋をくぐろう / 中央区まるごとミュージアム

上から見る日本橋

 2011年1月14日。日本橋の上を走る高速道路の渋滞にあって、写真を撮ることができた。日本橋、というよりブロンズ像の頂上部だけだが、掲載しておく。

高速道路から見た日本橋

高速道路から見た日本橋

高速道路から見た日本橋