野毛山動物園 / 無料でもけっこう充実
2008年 神奈川県 動物園せっかく横浜まで出掛けるのだから、「ルピシア グラン・マルシェ」だけでは交通費がもったいない。
と言うわけで、野毛山動物園に寄っていくことにした。無料だしね。
桜木町駅から徒歩15分。てくてく歩いていると、小高い丘が出てくる。野毛山動物園はその中腹にあるのだが、登り坂はそこそこきつい。自分の足で歩く子どもならいいけど、ベビーカーを押して登るのはたいへんそうだ。
この丘陵部は「野毛山公園」という。ここはここで見どころがあるのだが、それは次の日記とする。
※レッサーパンダとお姉ちゃんズ
※キリンとフラミンゴ
意外に空いてた
天気がよくなかったせいか、土曜なのに客は少なかった。
無料の動物園が空いていて、有料の施設が混雑しているとしたら馬鹿みたいだな。無料と言えば、浦和子供動物園を思い出す。あれは埼玉県民の日だったから大混雑だった。
※物思いにふけるライオン
※両生爬虫類館(VIVARIUM:ビバリウム)
奇妙な鳥・カグー
カグーという鳥を見てきたよ。
とても珍しい鳥で、国内でも数カ所でしか飼育されていない。飛ぶ能力はなく、地上を歩いてミミズや昆虫を食べる。ひょこひょこ歩く姿は、なんとなくユーモラス。落ち着きがなく、カメラをかまえるとひょいっとフレームから出て行ってしまう。にくい......。
※ひょこひょこ歩くカグー
一瞬だけ、毛が逆立つところを見た。
まさか毛が立つとは思わなかったので、全身は写せなかった。くやしい。また見せてくれないかと待っていたが、その思いは伝わらなかった。にくい......。
なにを考えているのかサッパリわからない。でも、妙に愛嬌のある鳥だった。
※ふわっと毛が逆立つ(冠羽)
なかよし広場
野毛山動物園の花形だったインドゾウの「はま子」が2003年10月に永眠。その飼育施設を整備して作られたのが、「なかよし広場」である。
ここではハツカネズミやモルモット、ヒヨコといった小動物が放し飼いにされていて、自由に触ることができる。子どもたちが大喜びでネズミの尻尾をつかみ、モルモットの眠りを妨げ、ヒヨコでもふもふしていた。当然、私もその輪に入る。
※ちょろちょろ動きまわるハツカネズミ
※ロープを渡っているのはダイコクネズミかな?
ハツカネズミが愉快で、本当にせわしない。ハシゴを登ってどうするとか、ロープを渡ってどうするとか、考えているんだろうか?
かたすみに「袋のネズミ」という展示があって、口を切ったペットボトルに数匹のネズミが詰まっていた。まさに袋のネズミで笑えた。
※カメラに登ってきた
※わらわら~
子どもたちと一緒になって動物をさわったあとは、石けんで手を洗う。楽しかった。しかしネズミが嫌いな嫁は遠くから見ているだけだった。
ズーラシア後の野毛山動物園
野毛山動物園にいた動物の多くはズーラシアに移され、だいぶ規模が小さくなったらしい。しかし動物が減った分、飼育スペースが広がって、生活環境がよくなったという見方もあるそうだ。
※放し飼いにされているクジャク
※しろくまの家:現在、ホッキョクグマは飼育されていないため、施設内部を見学できる
どうぶつせつめいき
園内には「どうぶつせつめいき」「どうぶつものしりかん」なる機械が各所に設置されていた。100円玉を入れてレシーバーを耳に当てると、動物の生態を音声で説明してくれる。
さっそく試してみたが、音声の古いことよ!
昭和初期に接続されたと思ったぜ。レシーバーなので、みんなで聞くこともできない。IT時代にそぐわない遺物だなぁ。
※1回100円の動物説明機
1時間ちょっとで、だいたい見てまわれた。
野毛山動物園は、そんなに規模は大きくないし、珍しい動物もいない。しかし無料だし、アクセスもよいし、周辺の緑も心地よい。なるほど市民が存続を求めたのもうなずけるよ。
動物を見たいならズーラシアへ。
動物と親しみたいなら、野毛山動物園へ行けばよいだろう。
横浜市立野毛山動物園
[所在地] 神奈川県横浜市西区老松町63-10
[連絡先] 045-231-1696
[面積] 3.3ha
[歴史] 1951年(昭和26年)に開園、1964年に無料開放
[料金] 無料
[URL] https://www.nogeyama-zoo.org/
さて、このあと私たちは野毛山公園を散策し、馬車道駅から日本大通り駅に向かった。